ええぃ!メディアワークスの「トリコロ」特装版は化け物か!



トリコロ MW-1056(1)特装版/海藍(Amazon)


いろいろあって、まんがタイムきららから電撃大王へ移籍した「トリコロ」。
芳文社での未単行本分を収録して、メディアワークスから満を持しての単行本発売です。
待ってました!



私は電撃大王本誌はあまり読んでいない人なので、本当に久しぶりに「トリコロ」を読んだ気がしてもの凄く嬉しいです。
きらら掲載の話は確かに読んでいたのでどこか懐かしさすら感じますし、4コマ誌は割と途中で単行本が発売されないこともあるだけに、ちゃんと単行本で読めるこの幸せ。
この幸せは、特装版にセットの冊子がより顕著で感無量です。



本編は、しっかりしてるようで天然小動物的な八重も、トラブルメーカーなボケを連発する多汰美も、真紀子の体重ネタも相変わらずで懐かしいです。


にわちゃんの八重大好きっぷりには、やっぱりニヤニヤしますね。百合的に。
にわちゃんと真紀子の言い合いのような掛け合いも良いですし、風邪の看病の話なんかはもうニヤニヤしろって言っているようなもんです。
平和でやや妙な日常と、たまのいい話。ああそうだ、これが「トリコロ」だよなぁ。



学生だけでなく、八重の母親の幸江さん(42)が可愛いのも「トリコロ」。
若い服だけでなく学生服を着てみたり、大人気ない子供じみたお茶目さもほとんど素でやっているっぽくて、それがまた読んでいて「幸江さんだからなー」と思えるあたりが凄いです。この人。
にわちゃんの母親の和弥さんもしっかりしてるようで、幸江さんと同じようなベクトルでお茶目でした。
ええい、この漫画の母親は可愛いすぎるだろう。常識(ry

特別付録「稀刊ツエルブ」

特装版には「稀刊ツエルブ」という冊子が付いてきます。
この冊子、付録とは思えない程の本なのです。



ほら、「トリコロ本体より分厚い!
小冊子なんて呼べません。


内容はアナウンスがあった通り、初期の作品や単行本未収録話を収録したものになっています。

「トリコロ特装版」の中身のご紹介ラノ漫


初期の読切作品はなかなか読める機会がなかったりしますし、投稿時代の作品も収録しているとなれば尚のこと。
海藍先生の歴史も感じられて、まとめて読めるのは本当に嬉しい。
「ママはトラブル標準装備!」は本誌連載を立ち読みで読んでたなぁ。


これだけのボリュームの本なら単体でも売れるのに、付録として同梱して1200円は安い。メディアワークス凄いぜ。
表紙も遊び心が溢れていていいなぁ。


ページ数が足りなくて単行本になっていない作品や単発作品がこういう形でまとまるのは、漫画好きならずとも嬉しい読者は多いと思います。
もう日の目を見れないかもしれない作品が特装版付録冊子に収録される…そんな流れが出来るのも嬉しいな、と思う良い特装版。
トリコロ」を買おうと思っている方は、書店で見かけたら特装版を購入するが吉ですよ。