プラネテス


プラネテス/幸村誠


「超名作SF漫画」「神漫画」という評価がされている本作ですが、ようやく読みました。


デブリ(宇宙に漂うゴミ)回収業を仕事とするハチマキが主人公のSF漫画。
ロボットがでるわけでもなければ異星人との戦闘もない、活動範囲が宇宙に及んでいる2070年代を舞台とした漫画で、登場人物が仕事をする様が描かれている漫画です。


私はSFを好んで読む人間ではないので詳しい知識なぞ皆無ですが、この漫画はトンデモ設定や違和感がなくリアルな設定で描かれていると感じます。
この「リアルさ」が受けてる要因の一つなのは間違いのですが、登場人物の葛藤・精神的成長が作品のキモでしょう。
主人公・ハチマキはもちろん、話ごとに主要人物それぞれにスポットを当て精神的成長を描写しているのが良いです。捨てキャラが少ないのでほとんどの主要人物にメインの話があります。


色々と考えさせられる作品で、まさに「大人の漫画」といってよいでしょう。面白い。
これだけ評価されているのもわかります。
個人的には3巻が一番好きですね。フィーにスポットを当てた4巻も良いです。