シグルイ


シグルイ/山口貴由 原作:南條範夫


武士道はシグルイなり。


むーざんむーざん、ご存知「残虐無残時代劇」こと「シグルイ」です。
結局、買ってしまいました。
3巻までしか読んでいなかったので先が気になって仕方なかったところに、古本で2冊見つけたのが購入の決め手でした。


「駿河城御前試合」を原作とするコミックで、ネットを中心にかなりの人気作になっております。
あらすじをざっと紹介するとこんな感じ。


寛永6年、駿河城内にて行われた真剣御前試合。
そこに対峙するは、隻腕の剣士・藤木源之助と盲目の剣士・伊良子清玄。
二人の剣士の恐るべき因縁とは…


御前試合で対峙した場面から7年前に場面は遡り、因縁を冒頭の場面へ向けて紡いでいっているワケですが、「残虐無残時代劇」と銘打っているだけあって描写はかなりグロいです。
がそこは山口貴由先生、独特なある種の耽美さと格好良さの方が勝っていて面白い。


セリフ回しや小説での地の分にあたる言葉の使い方がとてつもなく独特でクセになるもので、そこがまた面白さの一端を担っているのは間違いありません。
シグルイ風にいろいろと語るスレがそこかしこに乱立しているのが、その最たるものでしょう。


絵柄が大丈夫であれば読んでおくべき怪作。


この文章をシグルイ風に描きたかったのだが、まだ読み込んでおらぬゆえ。
6巻の時にはある程度絡めれると良いかと。