カムナガラ(10) ★★★★☆


カムナガラ(10)/やまむらはじめ(Amazon)


カムナガラ、完結。


古代から輪廻転生を繰り返す「剣の一族」と
怨念をもつ「さとがえり」の戦いを描いた伝奇モノ。
様々な情念、思惑が交錯して簡単に説明できない物語。


よくある前世ものの作品の中でも
良くできていて面白いと思います。
好きな人はハマること請け合い。


こういう神話・伝承関係を扱った伝奇モノは面白いけれども、
終盤にうまく収束できず破綻しかかってしまう作品が多い中、
キチンと完結していて非常に良いです。
まぁ、ラストにしてはあっさりしてしまっている感は否めませんが。


派手さはないですが、戦闘シーンが好きだなぁ。
鳴神先生の存在が大きいとは思うのですが。

主人公であるひたかの活躍よりも、
鳴神先生の戦闘シーンのが記憶に残っていたりする。
やはり「女性+刀」で強いっていうのは、あらゆる意味で凶器ですね。



今まで読んできて、このシーンにシビれない読者の方が少ないんじゃなかろーか。
のワリに決着はアレな感じではあるのだけど。


オマケページがないのは不満ですが、
全巻通して読み直したい良作には違いない。