ちまちま ★★★★☆



ちまちま/かがみふみを(amazon)


恋愛漫画において面白さの一つのポイントは、読み手が読んでいて
どれだけ悶えてしまうか・思わず顔がニヤけてしまうかどうか、という点があると思います。
その点を考えるとこの「ちまちま」はそんじょそこらの少女漫画よりも、
ずっと良質な恋愛漫画と断言しても良いでしょう。
今まで積んであったのが勿体無い。


背が低く目立たず、要領が悪い千村さん。



弁当の具を見て、自分は漬け物みたいな存在だな、と思います。
せ、切なすぎる…


友人二人は先に食べて先に行ってしまい、一人で食べる千村さん。
そこに現れたのは、要領が悪く購買で買い物ができない千村さんの代わりに買ってくれた黒川くん。



ここまでの展開で私はどれだけニヤニヤしていたかわかりません。(ちなみにここまで一話)
恋愛漫画好きには堪らない。



千村さんは要領が悪いのですが、黒川くんも要領が悪い。



割り込まれたりと、自分の買い物はうまくできていない黒川くんを見て、
千村さんは「わたしの為にがんばってくれた」ということを知ります。



ゆっくりとゆっくりと仲良くなっていく二人。
黒川くんははじめから千村さんのことが好きなのです。
勇気を出して水族館に誘います。



手がぶつかり合い、そのまま手を繋ぎますが…



何ですか、この初々しさは!
さては読み手を悶え殺す気だな!?とか思ってしまうくらいに破壊力が。



ここまでで全体の半分くらいです。
この後の展開もヤバイくらいに悶え、ニヤニヤさせられる展開が目白押し。
関係は近づいているのに、会う機会は減ってしまってよそよそしくなってしまったり、
「好き」っていうことがどんなことか分からず逃げ出してしまったり。
本当に本当にプラトニックで良い恋愛漫画です。



ちまちま (アクションコミックス)

ちまちま (アクションコミックス)