時をかける少女
映画館には年に1回行くか行かないかという私ですが、評判が良くて気になったので休日を利用して「時をかける少女」を観てきました。
非常に良かった。
原作も読んだことがなければ、今まで映像化された作品も観たことがありません。
そういった予備知識など全くなくても楽しめる、非常に素晴らしい映画です。
パンフレットも買いました。
主人公の真琴と、二人の同級生の男子・千昭と功介の三人がメインで、なぜか真琴が時間跳躍できるようになるというもの。
※以下、ネタバレを含みますので映画を見に行く予定の方はご注意を。
人間関係はシンプルで、それが映画という短い時間に限られた作品をより楽しませるエッセンスとして活きています。
真琴がタイムリープを使えるようになってからのコメディ展開には大いに笑わせてもらいました。
カラオケをタイムリープで繰り返す場面は、劇場の方々からクスクス笑いが聞こえてきてましたし。
真琴の、序盤での能力の使い方のセコさには親近感を与えるに十分なもので非常に良い。
千昭の告白をタイムリープで無かったことにしようとする真琴はギャグでしたが、恋愛が絡みだす中盤以降はタイムリープ使用の皺寄せも絡んで、ストーリーとして盛り上がる展開で目が離せませんでした。
真琴が他人の恋愛をタイムリープで上手くまとめようとする辺りは、構成が上手いと感じつつものめり込んでいく。
真琴自身は恋愛に逃げ腰だったのが自分の気持ちに前向きに走り出すのですが、それに心を動かされないわけはなく、真琴が最後のタイムリープをする場面は不覚にも泣きそうになったものです。
映画を見た後に、原作版のコミックと劇場版のコミック、パンフレットを読みました。
魔女おばさんこと、芳山和子は原作の主人公だったのですね。
映画単体でももう一度観たいと思わせる作品でしたが、そのあたりを踏まえた上でもう一度観たい。
とはいえ、公開期間中に劇場に足を運ぶような時間は恐らくないので、DVDの発売が待ち遠しく思えます。
サントラや主題歌CDも買ってしまいそうな勢いです。
■時をかける少女 劇場版コミック
時をかける少女/琴音らんまる 原作:筒井康隆(amazon)
映画の帰りに書店で発見したため、購入。
このタイミングで発売されたら買わない手はないですよ。
ストーリー展開は大筋は同じですが、微妙に違います。
映画を見てから読んだ方が絶対に良いです。
やはり映画がメインですし、予備知識なしに映画の感動を味わってから読むのをオススメします。
媒体の違いのせいか変更点があり、気になったところが幾つかあります。
野球やら遊びやらの繰り返しの場面が減っているのは仕方がないとして、調理実習の内容が変わっているのは残念というか、何かしっくりこない。
炎が上がる調理内容ではないので、その後の高瀬関連の出来事もなく消火器の件もありません。
あれは結構重要な出来事だと感じていただけに、何か噛み合いません。
あとは真琴の最後のタイムリープの場面。
映像だからこそあの感動があったとは思いますが、それでもこんなにあっさりした描写なのは物足りないですよ。
漫画版で良かった部分として、魔女おばさんの発言が少し突っ込んだところまで描かれているのは良いですね。
原作版のコミックを後で読んだのですが、原作の主人公でビックリしました。
その上で見ると発言に重みがありますね。
もう一度、劇場で観たい。
ラストも含めて異なる部分は人それぞれ好き好きだとは思いますが、私は映画の展開の方が好きですね。
DVD早く出ないかなぁ。
- 作者: アニメスタイル編集部
- 出版社/メーカー: スタイル
- 発売日: 2006/07
- メディア: 単行本
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- アーティスト: サントラ,吉田潔,奥華子
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