私も相談にのって欲しい - チキンパーティー(3) ★★★★☆




チキンパーティー(3)/金田一蓮十郎
(Amazon)


「プリンセス」に連載されていた「チキンパーティ」、全三巻にて完結。


一人暮らしの中学生・毬央の家に、謎の巨大な鳥「トリ」が押しかけ、同居することに。
超ポジティブシンキングなトリは毬央のみならず、その辺の人にもお節介を焼くという漫画。


毬央とトリの奇妙な同居生活をベースに、基本はトリが誰かに親切を押し売りする一話完結漫画。
毬央の話や、続きものの話があったり、扉絵が前回の内容など続いている部分もありますが。


とにかくウザイくらいにトリがポジティブなため、読んでいて前向きになれる…はず。
しかしそこは金田一先生、金田一先生らしいブラックさも勿論あります。
2巻収録の26話は黒過ぎです。女性不信になりそうですわ、アレは。



3巻で完結していまして、最終回の今まで出会った人達が登場する作りは好きですね。
ただ、(打ち切りかどうかは知らないが)打ち切り感が漂う、色々すっ飛ばした展開だけは頂けない。
狙ってやったようにも感じるのですけれどね。



お節介焼きのトリ。
その特技は料理、裁縫など家事全般だけには留まりません。

いやに限定的だ!
家事もできるスーパーアシ!
というか、そもそもあの手(羽)で細かい作業が得意というのが謎だ。



初めの方こそ、着ぐるみのおっさん(実は着ぐるみではないが)が出会う人に世話を焼くという展開が多いのですが、途中から「あの公園でただで相談に乗ってくれる着ぐるみがいる」という噂が立ち、尋ねてくるというものに。
その噂や、認識のされ方が段々とエスカレート。



高速で逃げる鳥を捕まえれば、相談を聞いてくれるらしい。



ネバーランドの使者にしてはアレですよ。



何占い?



格安で暗殺してくれるとか。



ライディーンしか思い浮かばないコマだったよ!



来世で会う約束もしたらしい。


うむ、私も相談したいものだ。
ざんげちゃんでも良いけれど。



トリをボコボコにしている毬央ですが、そのツンデレっぷりも良いですね。



チキンパーティー 3 (プリンセスコミックス)

チキンパーティー 3 (プリンセスコミックス)