大奥(2)
男女逆転時代劇「大奥」2巻。
いやはや、面白すぎです。
グイグイ引きこまれ、のめり込むように読んでいました。
ネタバレしてしまうと面白さが半減してしまうので下手なことは書けません(そもそも文才がないので私では上手く面白さを伝えられません)が、感想程度に。
若い男性だけが感染する謎の流行り病で、男性が減少し男女の役割が逆転した架空の江戸時代が舞台。
1巻から遡り、奇病「赤面疱瘡」が流行り始めた3代将軍家光の頃のお話。
公にはされていないものの将軍に仕立て上げられた少女と、徳川の血筋を絶やさない為だけに還俗させられた僧侶との恋の話で、そこまで話を持っていくまでの過程で単行本のほとんどを費やしています。
それだけ丁寧に描かれていて、ダレることなく読ませる手腕はさすがとしかいいようがない。
有功の大奥に囚われていく様が、家光の過去や自由にならぬ身の上ゆえの行動が、二人が互いを想っていく様が、切ない。
あとは春日局の婆さんが異様に印象に残りますね。
この婆さんがいなければ不幸になる人は少なかったと思ってしまってはミもフタもありませんが、そもそもこの婆さんが暗躍しなければ話は成り立ちませんし、良くも悪くもキーパーソン。
どうしても2巻で一番印象に残る人物でした。
もう、読んでください、としか言いようが無い面白さで続きが気になって仕方がありません。
3巻をゆっくり待つとします。
まだ2巻なので気になる方は是非。
- 作者: よしながふみ
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2006/11/29
- メディア: コミック
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