続水惑星年代記

続水惑星年代記/大石まさる(Amazon)

この短編集シリーズは胸に響く良い漫画です。
トーンを使用しない絵が作品の雰囲気と相まって、何ともいえない柔らかい雰囲気を醸し出しているのが心地よい。
宇宙への進出、軌道エレベーターなど近未来でありながら、建物など地球上が懐かしさを感じさせるバランスがもうね、堪りません。

この漫画は短編連載で同じ世界観を舞台としており、「AROUND THE WORLD IN 8 DAYS」で気球レース中に他の短編のキャラが登場した時は奮えましたね。
特にりんちゃん！（「りんちゃんクッキーのひみつ」「りんりんDIY」のりんちゃんですね。）
「廃線跡のひみつ」もですがそこだけ絵柄が違うのがニクイ。
「AROUND〜」は漫画として面白いのはもちろんです。

八分儀くんと子獅子さんの「宇宙を向いて歩こう」のシリーズが特に好きで。
こういう短編連載作品での続きモノは、普通の連載作品と違う趣があります。
続くと思って読んでないからでしょうか。
ちょうど本誌もこのシリーズですので、気になる方はそちらも是非に。

本当に宇宙や星が好きで描いているんだな、というのがもの凄く伝わってきてそれがまた心地よいですね。

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