見所が多すぎてニヤニヤが止まりません - 妄想少女オタク系(2)

妄想少女オタク系(2)/紺条夏生(Amazon)

いやぁ、素晴らしい漫画ですね！
腐女子が主人公のラブコメ漫画で、オタクネタが解るならニヤニヤが止まらない（苦笑含めて）良い漫画です。
人前で読むのは至難の業。
電車の中で読んでいてニヤニヤを抑えるのが大変でしたよ。

浅井留美と松井曜子のオタク女子2人と、純情な一般人・阿部隆弘、オタク知識はあるが一般人で美形の千葉俊祐の4人が織り成すラブコメ。

何が面白いって、オタクと一般人のギャップが面白く、悲しいけどこれがオタクの業なのよねと思ってしまったりしました。
留美のオタク発言に振り回されっぱなしの阿部に、時に哀れに、時に青春だなぁと思わさせられます。
基本はオタクネタ全開の漫画でありながら、要所要所は間違いなく少女漫画的であり、ラブコメ好きなオタクならばニヤニヤも2倍！
ラブコメ部分がしっかりしていて読み応えがあります。

阿部は留美が好きで、松井は千葉が好き。
実は両思い（ぽっかたり）が二組だったりするのですが、そこはオタクの性だったり、意地を張ったりと、何だかんだで付き合っていない状態が続きます。
さらに、留美と松井はジャンルやカップリングで気が合い、やたら仲が良くイチャイチャしていたり、阿部と阿部を気に掛ける千葉の二人は、留美と松井にホモ妄想されたりと妙な関係が成り立っているのがオタク視点から見て堪らなく面白い。

「鋼の王子様」という劇中作品をオタクを見せる為に使っている一方で、エヴァのカヲル×シンジネタを使ったりガンダムネタを使ったりと要所で実在の作品のネタを使っているのが、個人的には好印象。

2巻は、阿部が留美を好きでありながらオタクな行動に嫌悪感を示すのを始めとして、ラブコメ的にも、漫画として見所が多すぎます。

■既刊レビュー
○妄想少女オタク系(1)

■関連
○根っからの腐女子ですが、何か？　妄想少女オタク系 2巻発売【せなか：オタロードBlogさん】

妄想少女オタク系 2 (アクションコミックス)