アフタヌーン2月号読み切り『FLIP-FLAP』

創刊20周年を迎えたアフタヌーン
アフタヌーンに関わってきた作家さん64名の色紙プレゼント企画があり、色紙とコメントを収録した小冊子が付録になっています。
読んでいて感慨もひとしお。
本当にアフタヌーンは良い漫画誌ですわ。



「創刊20周年読み切り」と銘打たれた、芦奈野ひとし先生ととよ田みのる先生の読み切りが掲載されています。


芦奈野ひとし先生の「くまばちのこと」は変わらない独特の雰囲気が心地よい漫画で良い漫画。
一方のとよ田みのる先生の「FLIP-FLAP」は変わり種のラブコメで非常に素晴らしい漫画でした。



主人公のフリオがトイレに立ち寄ったゲーゼンで、目つきが悪く暴言を吐く少女・振波に出会うことから始まるラブコメ
ゲーセンの一角のピンボールの台という極、限られ狭い舞台で繰り広げられる物語の奥が深いこと!


ゲームは金と時間の無駄と考えるフリオが振波に近づくためにピンボールをやってみるが難しさに挫折。
それでもゲーセンの店長と振波に感化され、深いピンボールの世界に足を踏み入れる様は、巧みなピンボールの描写によって全く知らないズブの素人の私をグイグイと引き込んでいきました。
勿論、ピンボールの描写だけでなく「ラブロマ」でみせた独自のラブコメ路線も発揮しています。



来年は(きっと)始まるであろう新連載に期待大です。



月刊 アフタヌーン 2007年 02月号 [雑誌]

月刊 アフタヌーン 2007年 02月号 [雑誌]


ラブロマ(1) (アフタヌーンKC)

ラブロマ(1) (アフタヌーンKC)