烏丸学園ガンスモーキーズ


 
烏丸学園ガンスモーキーズside A/たもりただぢ(Amazon)
烏丸学園ガンスモーキーズside B/たもりただぢ(Amazon)


テックジャイアン」に連載されていた学園アクション漫画で、たもり先生にとって初の「オリジナル漫画」「アクションモノ」「雑誌連載」「単行本化」という初物尽くしの漫画だそうです。
同人誌やイラストで色々されている印象があったので、初単行本というのが少し意外。



ストーリーは、力で学園の秩序を取り戻そうとする生徒会と、生徒会長の幼馴染である主人公が会長を間違った行動から救う為に「何でも屋」をしているサバゲー部に依頼をするものの、サバゲー部に入れられ生徒会と戦うことになる、というもの。



SIDE Aのオビで内藤泰弘先生がコメントされている「分かり易いアクション」の通り、魅力的なアクションシーンには目を見張るものがあります。


主人公・春介と生徒会長・夏海の幼馴染同士のバトルとvs黒幕戦での共闘、サバゲー部部長と風紀委員長の因縁のバトルなど、漫画の大半がアクションで占められていながら展開を損なわず、それでいて派手で分かり易いという好印象。
銃vs剣という構図が多いものの、エアガンvs竹刀だったりするのが原因なのかあまり違和感なく読めます。
弓道部の私としては、さすがに弓は死ぬ危険性が高いので気になりまくったものですが、その他は身体能力が高い以外はそれほど超人バトルではないので、昨今のバトル漫画に慣れた目には非常に好ましく面白く見えるものでした。



2巻という短めの巻数の間に、春介と夏海の対決・共闘・思い・ラブコメが詰まっていて非常に面白い漫画です。
尺の問題もあるので仕方ないですが副会長以下、会長以外の生徒会の面々の印象が後半に行くにつれて薄くなっていくのが少し残念かなぁ。



初期設定画のところで描かれている通り、男女ともに登場人物のほとんどがメガネっ子という裏コンセプトに、プロローグの時点で思いっきりハマってました。
「ほとんどメガネやん!」と叫んでましたよ。メガネっ子好きですし。
プロローグで主要登場人物が全員出ているのがまた良いです。