黒いネタが多くも和む「サナギさん」を購入。

  
サナギさん/施川ユウキ(Amazon)


正月に友人宅でパラパラッと読んで、サナギさんの何とも言えないほんわかした表情に癒され、ついまとめ買いしてしまいました。
もしくはたまごまごごはんさんを拝見している時に刷り込まれていたかも。



この漫画は作者も『多少毒があったり歪んだ性格のキャラが登場したりしますが、基本的に「ほのぼのとした日常」を舞台に作っています』と書いているように、シュールで毒があるネタもありながら、ほのぼのした雰囲気でクスッと笑えるギャグ漫画。
時には声をあげて笑えます。


私はギャグ漫画は何も考えずに読む傾向にあるのですが、この漫画は頭を空っぽにして読むと笑えますし時折「おっ」と思わされるネタもあって面白い。


サナギさんの親友のフユちゃんは毒舌系フシギちゃん、サダハル君はネガティブ思考、マナミさんは虫とかを踏み潰し、作者のコメントなどを読んでいても全体的にネガティブな印象を受けるのですが、漫画の雰囲気はどこまでもほのぼの。
不思議です。


かといって単にネガティブなネタやほのぼのした雰囲気だけのギャグ漫画ではなく、韻を踏んだダジャレネタは上手いと思いますし、作者のボキャブラリーは豊富で「こんなネタを思いつくのは凄い!」と思わされます。
それでいて何となく深いネタに、作者は頭が良いなぁという感想。
こりゃあ、ハマる。
同作者の他の作品は読んだことはありませんが、こんな感じなのでしょうか。



後ろ向きなキャラが多い中、ほのぼのの大半は主人公のサナギさんが担っていると思います。
なんというかその表情だけで随分と和む。



キャラ紹介で「とても素直な天然ボケキャラ」となっていて納得なのですが、それでいてゲラゲラと笑うのが堪りません。
短気なタカシ君と並ぶ、ツッコミポジションな気がするのもなんとも良いですね。
フユちゃんの言ったことを復唱しつつ驚いている様は非常に和みます。



サナギさん 1 (少年チャンピオン・コミックス)

サナギさん 1 (少年チャンピオン・コミックス)


サナギさん 2 (少年チャンピオン・コミックス)

サナギさん 2 (少年チャンピオン・コミックス)


サナギさん 3 (少年チャンピオン・コミックス)

サナギさん 3 (少年チャンピオン・コミックス)