惑星ドロップス(1)



惑星ドロップス(1)/和深ゆあな(Amazon)


発売前にイラストを見て表紙買いが決定していた漫画です。


裏路地にある「惑星ドロップス」という雑居ビル。
そこは「訪れたお客様には笑顔で帰ってもらう」というモットーを持っていて、裏路地を迷い込んできた人の悩み事を解決するというハートフルコメディ。


「惑星ドロップス」は東京の裏路地を迷えば辿り着くような立地の雑居ビルで、1F雑貨屋の鈴谷ラン子、2Fカフェの桂智也、3F占いの館の幹元光一の3人が主人公。
迷い込んできたゲストキャラの悩みを解決する、という一話完結の漫画です。
(1巻収録分では5話だけ続いているようですが)



少女漫画らしいキレイな絵柄がこの漫画の悩み事を解決するというテーマや、どこか不思議な「惑星ドロップス」の雰囲気とマッチしていて良いです。
ただ、内容に何か物足りなさを感じたのも事実。



何に物足りなさを感じたのかと読み返してみると、個人的には主人公3人の魅力を活かしきれてないないんじゃないかなぁと。
この手の漫画では主人公はストーリーテナーとなり、それぞれのエピソードでのゲストキャラがメインを張るのが常で、主人公の印象が薄いのは仕方がないとは思います。


こういった漫画ではゲストキャラの悩みは精神的にかなり深いものの方が話に厚みが出て面白いと思っているのですが、それはこの漫画の雰囲気には合いません。
何処にでもあるようなありきたりで身近な悩み、それがこの漫画の雰囲気にも合っていて、店の親しみの持てる感じにもマッチしていて良いかと。
ただ、悩みがそういうものだとゲストキャラの印象も薄くなりがちなのが難しいところですね。うーむ。



全体的な雰囲気は好きなので続きに期待したいところです。



惑星ドロップス 第1巻 (あすかコミックス)

惑星ドロップス 第1巻 (あすかコミックス)