心地よい胸の痛みを味わえます。 - 君に届け(3)
ピュ、ピュア…!
限りなくピュアな恋愛・友情物語「君に届け」。
マンガがあればいーのだ。のたかすぃさんのレビューを見て購入を始め、3巻目にしてようやく私も感想を書きます。
2巻はその友情物語に胸がキュンと締め付けられ、ボロ泣きしたのですがタイミングを逸してしまって感想かけなかったものですから。
この漫画の主人公・爽子はその見た目や雰囲気などから「貞子」と仇名され、そのイメージ故に犬猿され友達らしい友達もいなかった少女です。
そんな爽子に分け隔てなく接する風早くんをかわぎりに、爽子を理解し本当に友達と呼べる友達も出来てその輪は広がってゆく。
読んでいるとそれがもうピュアで切なくて、泣くわ床をゴロゴロ転がるわ大変な状態になるのです。
現在連載中の少女漫画で面白い漫画、と言われれば上位に挙がること必至、そしてそれが文句の付けようもなく納得できる漫画です。
2巻で友情を深めたちづとやのちんに誘われ、ラーメン屋にラーメンを食べに行く爽子。
誘われるあたりの描写でもう堪らないのですが、そのラーメン屋はクラスメイトの男子・龍の家で、龍の家でくつろぐ4人。
そこに風早くんが加わって5人で和気藹々とする光景に、「親しい友人の家に入り浸る」「特定の箇所に入り浸る」「家族以外の同年代のキャラによる同居」そういったシチュエーションに非常に弱い私には堪らない幸福感とノスタルジィを感じたものです。
1巻冒頭の状態から読み進め、今この光景を見れる幸せ。
さらに先にはもっと幸せな爽子が見れるんだろうなぁ。
友情とともにこの漫画の見所はもちろん恋愛。
爽子は今までの境遇からか自身の恋愛感情に疎く、風早くんを見つめる自分や、風早くんを想うと胸がチクチクと痛む感覚に戸惑います。
自分の気持ちに気付かない爽子にラブコメ・恋愛漫画好きとしては悶える他なく、風早くんに好意を抱く中学時代からの同級生・くるみが腹黒くも爽子を利用しようとする姿との対比で、爽子のピュアさは引き立ち私はさらに悶え床を転がりまわるのでした。
■関連
○「君に届け」〜伝えたい、生まれてしまった、だいすきの気持ち〜
○友達になりたい・・・そんな貞子の切なさ全開!「君に届け」第2巻が泣けます【マンガがあればいーのだ。さん】
この漫画に出会ったきっかけはたかすぃさんのレビューでした。
ありがとうございます。
○『君に届け』3巻【DAIさん帝国さん】
確かに風早くんが爽子一筋なのが安心して読める一因ですね。
DAIさんのレビューを読むまで、気付けませんでした。
- 作者: 椎名軽穂
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2007/01/25
- メディア: コミック
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