はやて×ブレード(6)



はやて×ブレード(6)/林家志弦(Amazon)


ハヤテといえば「ハヤテのごとく!」ですが、はやてといえば「はやて×ブレード」。


女だらけバカばかりの剣劇コメディ6巻です。
各話のサブタイトルに”バカ”が付く程のバカで、百合要素有り、バトルでは熱い展開が繰り広げられていて大好きな漫画です。



前巻から引き続き、「メイド〜」な出し物の申請ばかりだったのに規制がかからなかったという、メイドだらけの学園祭です。
クラス毎にメイド服のデザインが異なるのが華やか(?)で良いなぁ。
そんな中にあって、はやてのアヒルと桃香のネズミが異彩を放っていて和む和む。



「神門玲FC」の謀略により1vs80の戦いになりそうなところに、綾那をはじめ、友人・知人の剣待生が集まるのは熱いものがありますね。
こうやってはやての友達の輪が広がっていくのも、この漫画の醍醐味のひとつと言って差し支えないでしょう。



結果として8+1vs80という図式になり、はやて側が皆、着ぐるみやメイドなのに対して、神門玲FCが全員制服でほぼモブキャラというのがヒーローモノの戦闘員を彷彿とさせますね。
はやて側の武器がおたまと緊張感があまりないのも、このバトルが星奪りではないという意味が表れている気がして良いです。




このバカ騒ぎで個人的に株が上がったのがみずちで、おかみパワーは侮れない。




お母さんより女将さんのがレベルが上だと思うのは私だけではないハズ。
フォローになっていない蒼の発言も相まって、6巻で5本の指に入るくらい好きなコマです。



打って変わっての学園祭2日目では、染谷・上条組が特Aに挑戦。
星奪りになるとサブキャラだったキャラ達に一気にスポットがあたり、各キャラのバックグラウンドとともに掘り下げが行われるのですが、見せ方が上手い。
真剣ではない剣での”人死にのないバトル”漫画という作品にあった大仰でない納得のいくドラマを剣待生は持っていて、かつ、それを魅せるだけの短過ぎず・単行本で読んで長すぎない長さのバトルが良いですね。



読者視点でヒールに位置するキャラも、星奪りの後には抜けた顔や、この漫画らしい”バカ”らしさを見せるのも魅力。
本誌を追っかけていないので、機械的な印象の朱炎雪が今回の星奪り後にどんな表情を見せるかが楽しみ。
…見せてくれないかもしれませんが。



はやて×ブレード 6 (電撃コミックス)

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