ヤングキングアワーズ 4月号

先月、アワーズを買ったのを機に購読することにしました。
読む作品が多い割に読み忘れする月が結構ありましたし。
ただ、購読している雑誌が増えてきたので少し整理しないとなぁ。



水惑星年代記 / 大石まさる


今月は2本立てで、ファンとしては嬉しい限り。


1本目の「路面電車」はカラー6Pで、すぐあとの2本目の「CROQUI'S」の道程の一部であろうことがニクイですね。
毎日同じ日常・閉塞感を、人生においてたまたま関わった少女から違う視点での見方を見つけるというのを読み、この漫画は大人こそ読むべきだとしみじみ思わされます。
ほぼ毎回思うことですが、「水惑星年代記」は大人の感性が多少は身に付いた今だからこれだけ楽しめるんじゃないか、と。



それでも町は廻っている / 石黒正数


歩鳥の幼少の頃のお話で、やはりかなりおバカな子だったんだなぁ(笑)
探偵への一歩を踏み出したエピソードで、周囲の大人の大人気なさといい、こうやって今の歩鳥が形成されていったんだな、というのが良くわかる話。
変なんだけど、身近にあってもおかしくなさそうな素朴さがやっぱり魅力だよなぁ。



ヒミツの保健室 / 山東ユカ


今号で最終回。
約6年ということで、終わるというイメージが無かったのも事実。
私は、4コマ誌以外の雑誌で続いている4コマ漫画には「いつも載っている漫画」というある種の安心感を感じていたりするので、何か喪失感があります。
佐々木ちゃんの扱いが偶像的な部分が強くなりすぎたあたり、少し微妙になったなと思ったりしたものですが、結構好きな漫画には違いないので寂しい。


何はともあれ、山東先生、お疲れ様でした。



アニメがお仕事! / 石田敦子


かなりの痛さを伴い、異業種ながら考えさせられる部分がやはり多いですね。
熱い思いで好きなことを仕事にしていても、それだけでは喰っていけないリアルさや、自分の理想に届かず片想いであっても自らの気持ちに則って進むしかない、ということは胸にグサグサきます。


「あのピッタリくる感覚を捜している」のセリフに、自分の仕事がそういうものでなくて毎日憤りを感じている身としては色々と考えずにはいられません。



惑星のさみだれ / 水上悟志


カジキマグロの騎士にはほとんど触れずに話が進んでいて、余計に気になる(笑)
そんなこんなで、生存する全ての騎士が揃いました。
道端ですれ違って出会うのが、仰々しくなくて、これが水上先生の持ち味のひとつだよなぁ。


「幻獣の三騎士って何?」という伏線も新たに、夕日とさみだれの演じる役割、「魔王と魔王の騎士」の物語は役者も揃って先がさらに気になりますね。