幻影博覧会(2)
「幻影博覧会」、2巻発売です。
1巻が発売されたのが約2年前で、首を長くして待ってましたよ。
現代を舞台にした作品も大好きですが、冬目景先生の作風は明治や大正あたりの時代背景こそしっくりくると思います。
淡々としていてどこか気だるさを感じさせる退廃的な雰囲気が、華族や和洋折衷な舞台に合っている気がするのです。
時代背景、探偵物というこの漫画の雰囲気は好きですね。
というか、冬目景作品自体が大好きなんですけども。
私はふと冬目作品に”先が見えない印象”を感じることがあるのですが、この作品は探偵物なので事件事件でエピソードにひとつの区切りがあり、そういった印象を緩和している感じがすることもあり、テンポ良く読めます。
大筋のストーリーに関わってくる真夜の謎についても徐々に触れ始めており、先が気になるものものとなっています。
梅の考え通りだったとして、その設定をどう展開させていくのかが非常に楽しみ。
陶子さんの再登場が嬉しく、それだけに、新キャラとして登場した楳実、竹下の両氏も話に絡んでくるのでは、という期待も抱かずにはいられないというものです。
展開次第では、警部くらい出番があるようになってもおかしくないかも、とか勝手に考えていたりしますよ。
腐れ縁な関係に弱いなぁ、私。
- 作者: 冬目景
- 出版社/メーカー: 幻冬舎コミックス
- 発売日: 2007/03/24
- メディア: コミック
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