桜蘭高校ホスト部(10)
気付いたら二桁の巻数な「桜蘭高校ホスト部」。
アニメ化してから読み始めたので、早10巻とか長かったとか言えないのがくやしい。
私は、涼宮さん家のハルヒよりも藤岡さん家のハルヒが大好きな人でして、思わずこの漫画を「ハルヒ」と呼んでいることがあります。
おんなじような呼び方をしてる人はいませんか、そうですか。
藤岡ハルヒ、大好き。
■ハルヒ、制服を着る
10巻は表紙の女生徒の制服姿のハルヒがもう可愛く、内容もそういう内容です。
作品内の時期設定が夏休みということで、女の子らしい格好のハルヒが満載で幸せ。
美鈴さん(女装の中年男性)の娘のメイを藤岡家で預かる話が10巻のメイン。
メイは美鈴さんの別れた妻との間にできた娘で、父親の女装が許せず反発しています。
メイの家族が海外旅行に行くので、美鈴さんの所に泊まるということで日本に残ったのですが、本当に泊まるワケもなく。
妥協案として藤岡家に泊まることになった夏休みなのです。
メイは見た目がケバいギャルで、友人宅を渡り歩いて夏を過ごすつもりだった娘。
放っておくと何処に行くかわからないので、ハルヒが学校帰り(夏休み前)に迎えに行くことに。
女子の制服で!
目立たないようにメイの通う学校の制服でですが、チェックスカートが可愛すぎる。
基本的に男子の制服姿のハルヒが女の子らしい格好、それも新しく登場する服装ならばこれは非常に嬉しいものでして、出てくる度に狂喜乱舞してしまいます。
前述の通り、夏休みが舞台なので、私服姿のハルヒを見ることができる幸せ。
そして夏といえば、夏祭り。
浴衣のハルヒは反則級の可愛さです。
メイの趣味が衣装作りで、泊めてもらっているお礼に浴衣をハルヒに作ります。
メイ、グッジョブ!
性格的に自分で浴衣なんて買いそうにないですしね、ハルヒは。
このメイというキャラ、かなり大きな役割を果たしています。
ハルヒと同年代でハルヒを女として扱っている女の子で、期間限定ながら同居。
このポジションは、普段「女ということを絶対バレてはいけないというワケではないものの、男性として振る舞い男性として見られている」ハルヒにとっては稀有なものです。
メイの存在により、普段よりもハルヒが女の子らしくなっているように見えます。
本人が意識しているしていないに関わらず。
メイが、口は悪くとも根が優しい娘なのもプラスに働いていますね。
■ハルヒ、環を意識する
9巻で熱を出した環がハルヒにキスをしました。
でこちゅー。
熱に浮かされていた環はコレを覚えていませんが、ハルヒは当然覚えています。
で、こういう状況になら普通の人は相手を意識する。
ハルヒも意識しており、避けます。
ただ、ハルヒの場合は自覚してる理由が「なんとなく」という感覚によるもの。
意識してしまっているものの、その感情に気付いていない・わからない。
「光と馨に似たようなことあるのに」環の場合は気にしてしまう、という認識を鈍感なハルヒに対して持たせただけでも、環はかなり進めたはず。
今回は、メイが環に惚れてハルヒに協力を頼んだことも大きい。
ハルヒが無かったことにすることで自己解決を図ったこと、環が鈍感で「すげー頭わりー」と言われる程なので前途多難ではありますが。
「環はハルヒに相手にされていない」と認識していた光に対して、「無自覚だけどハルヒが環を意識している」とメイが波紋を投げたことは今後にどう影響するのか楽しみ。
環とハルヒの、もう少し進んだ段階で焦らした展開を読みたいと思うのは贅沢でしょうか。
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