仮面ライダーをつくった男たち



仮面ライダーをつくった男たち/村枝賢一 脚本:小田克己(Amazon)


マガジンで短期集中連載された「仮面ライダーをつくった男たち」の単行本が発売。
仮面ライダーの番組制作に奔走した平山亨プロデューサーのエピソードと、スーツアクターとしてライダーや怪人を演じた大野剣友会のエピソードを描いたドキュメンタリー漫画です。


漫画のラストのページで泣きました。
あの展開、盛り上げ方は泣くよ!


私は世代的にBLACK、RXを観ていた世代で、あまり記憶も残っていないのですが泣けるくらい面白かった。
昭和ライダーをリアルタイムで観ていた世代の方なら、より感慨深いものがあるのでしょうね。
ドキュメンタリーは事実を元にしているだけに、時にはフィクションよりもドラマティックで、テーマを知らずとも楽しめるのが魅力。
そういう面では、もちろん知っていればより楽しめますが、ライダーを知らない方が読んでも楽しめるはず。



「英雄は死なない」「風のように現れて、嵐のように戦って…」


そんなヒーローに憧れ、そんなヒーローを子供達に見せるため、番組制作に奔走した平山プロデューサーのエピソードから、大野剣友会のエピソードへ。
大野剣友会のエピソードは3話から構成されていますが、各話の流れが素晴らしいと思うのですよ。
大野幸太郎と大野剣友会の設立に続き、弟子のエピソードを描き、そして次の新しい世代へと受け継がれていく魂。


ドキュメンタリーゆえに等身大の人間を描き、だからこそその生き様に感動する。
情熱と夢を持ち戦った男たちの生き様がここにあります。



仮面ライダーをつくった男たち (KCデラックス)

仮面ライダーをつくった男たち (KCデラックス)