海街diary(1) 蝉時雨のやむ頃



海街diary(1) 蝉時雨のやむ頃/吉田秋生(Amazon)


マンガ一巻読破さんのレビューを読んで、購入。
恥ずかしながら、私は吉田秋生先生の漫画を読むのはこの作品が初めてでした。
今度、「BANANA FISH」や「夜叉」を読んでこよう。


そんな吉田秋生作品を初読な人の感想です。



幼い頃に両親が離婚し父親が家を出ていき、2年後に母親が再婚すると言って家を出て行った。
以来、一緒に暮らした祖母もとうに亡くなり三姉妹で生活をしていた香田家に、突然父の訃報が届き------


そんな導入で始まります。


三姉妹は、看護師で大人な長女・幸、地元信金のOLで大酒飲みの次女・佳乃、スポーツ店のバイトでオタクな三女・千佳。


父の亡くなった山形に来た佳乃と千佳は父親と過ごした時間は幼すぎて、父の死に実感も感慨もありません。
山形での父親は再婚した妻との間に娘ができ、その妻とは死別、今の奥さんと再婚。
山形で肉親を亡くした腹違いの妹に幸は、「鎌倉でいっしょに暮らさないか」と誘います。



そうして、末の妹のすずと一緒に四姉妹は暮らすことになり、物語は始まります。


鎌倉の都会然としていない雰囲気が良い。
すぐにすずが馴染んだ家族の温かさが良い。


親のいない姉妹だけの家庭はどこか安心できる柔らかい雰囲気を持っています。
反面、外で起こる出来事はシビアで重め。
普通に生活していて中々出会う出来事ではないものの、各人の考え方が身近でリアルに思えるのが上手いなぁ。



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