とめはねっ!(1)



とめはねっ!(1)/河合克敏(Amazon)


話題の書道漫画「とめはねっ!」。
河合先生の新作は漫画のテーマとして珍しい書道。
書道漫画という新鮮さや、習字レベルまでしか馴染みがない自分には、知らない知識が増えていくのが楽しいです。



部員が3名で、5名にならないと廃部の危機に晒されている書道部。
部員の内2名は結構アウトローな性格。
文化部なのに毒霧を吐き、後輩に恐れられている加茂ちゃんの過去が気になるです。


何とか5人に部員を増やそうとする書道部。
そんな書道部に二人の一年生が入ります。



カナダからの帰国子女・大江縁。
優等生キャラで帰国子女に見えない、ガチャピンみたいな目をした男子。
道教室に半紙を運びに行ったら、中で女生徒が着替えをしていて、のぞきの汚名を着せられ脅されて入部。
字が上手い。


柔道部期待の星・望月結希。
ナンパ男を投げたら、その先にいた縁が骨折。
縁の骨折をネタに書道部の先輩にだまされ、書道部に入部。
字が下手。強い。


この二人が主軸となって展開いきます。
帰国子女なので日本の常識が怪しい部分がありナヨっとした男子と、体育会系で強く美人な女子。
それぞれが書く字が「弱く繊細」と「太く力強い」という形で、性格が出ているのがまた面白いですね。
字の上達とともに性格的な成長をしていくのかどうか。



ともすれば地味な「書道」というテーマに、体育会系の熱さ・スポコンを持ち込んでいる望月さんは重要なポジション。
書道の、落ち着いたイメージがある中に、ダイナミックさを演出するファクターであることは間違いありません。
負けず嫌いで割と食って掛かりがちで、鈍感という性格も、見た目とのギャップを感じて良いもの。
縁ともども、単純素直な性格から、先輩にいいように使われたり振り回されたりという展開が期待できそうですね。



とめはねっ! 鈴里高校書道部 1 (1) (ヤングサンデーコミックス)

とめはねっ! 鈴里高校書道部 1 (1) (ヤングサンデーコミックス)