少尉が意識し始めました - Pumpkin Scissors(7)



Pumpkin Scissors(7)/岩永亮太郎(Amazon)


少尉と伍長が裸な表紙の7巻が発売ですよ。
なんで裸なんだ…



7巻は6巻の終わりで、郵便物の中から第2課の暗号文書を見つけたことから始まるお話。


巻頭のカラーで、女性が犬と否応無く別れざるを得ないシーンから始まり、犬の表情がまた切ない。
女性も不憫な人ですが、動物が絡むと卑怯なくらいに悲しくなる。
私は、物言わぬ動物の愛に泣く男。



はてさて、本編の感想を。
この漫画に関しては単行本派なので、7巻収録分以降の展開は知りません。



諜報を主任務とする第2課の規律・規則に徹した少尉「コールド・ヴィッター」により、第3課は規則により72時間の拘束・監視をされます。
暗号文書を読んでいないアリス少尉とオーランド伍長を除いて。


少尉と伍長も監視の名目で、2課の任務に同行し出張査察を行うことになります。
その行き先は手紙が出された、共和国との国境付近にある街・カルッセル。
カルッセルに向かう途中の列車の中で、少尉はヴィッター少尉に自身も気付いていなかった感情を指摘されます。



伍長への恋愛感情。


姉のエリス曰く、少尉は貴族としての成長を優先させられ、女の子としての成長は5・6歳で止まってしまっている。
「『少尉』と呼ぶのは私だけにしておけ」と伍長に言い、感情を指摘されて伍長に突き放した言葉を言い、自分の感情に悩み、自分を責める少尉。
「よくわからない気持ち」だけれど、「3課の少尉と伍長」という確かなものに変わりはないと答えを出します。
鈍感すぎる二人の間に、第三者からの指摘が入ったことで接し方も変わるか?と思ったものの、進展はなかなかなさそうですね。


読んでいて思ったことは、少尉は「貴族デレ」とでもいうべきか。
プライドが高く振舞っているものの、たまにデレる。
「少尉」の呼び方云々のところは、まさにそれだと思うのですがいかがでしょうか。
今、感想書いていて「少尉」二人は確かにややこしいと感じるのでした。



少尉の恋愛感情を指摘した、2課のヴィッター少尉。
諜報員にも関わらず有名で、その理由が女性問題らしい、と出た後の指摘だったので「俺達の少尉に手を出す気か、この野郎!少尉の相手は伍長以外、認めねーぞ!」とか思ったものです。
が、女性問題はどうやら、部下だった女性との過去エピソードのことのようなので一安心。
読み進めていくと、「冷淡・規律にうるさい」と称されるヴィッター少尉も熱い男のようで、好感度がアップしていくのでした。


今回の舞台のカルッセルは国境付近の街であり、帝国と共和国の両方の諜報員が潜む街。
共和国の諜報員が存在し、とあるお偉いひとが通じているのが明らかなのがアレな気もします。
これで、通じてなかったら熱いのだけど。
3課の直接的に対策すべきは、国境警備隊
これがまた、恐怖で街の住民を支配する下衆な輩ども。
こういうパターンで敵対勢力となる2つが通じてないわけがないと思われるので、どう展開するかが見物。



この漫画の熱さは、なんというか、狙ったような熱さではありますが、いいのです。
読んでそれが「熱い!」と思える展開であれば。
7巻はエピソードの導入編といえる巻だったので、8巻では熱い展開を期待してます。



■関連
累計120万部を突破したパンプキン・シザーズの単行本7巻発売 「最強メイドさん本領発揮!!」せなか:オタロードBlogさん


Pumpkin Scissors(7) (KCデラックス 月刊少年マガジン)

Pumpkin Scissors(7) (KCデラックス 月刊少年マガジン)