ベクター・ケースファイル(1)

ベクター・ケースファイル　稲穂の昆虫記(1)/カミムラ晋作　原作：藤見泰高(Amazon)

「サイカチ」の主人公の師匠、”昆虫博士”の榎稲穂が主人公の虫漫画です。
雑誌掲載の回が丁度、実際のニュースと被った内容だったり、何かと話題になったことで興味を持って購入しました。
表紙が水着に白衣というのがあざとい。

主人公の榎稲穂は女子高生で”昆虫博士”と呼ばれるくらいに昆虫好き。
彼女が虫による事件を解決していく、という漫画です。

昆虫事件に巻き込まれた人を救うだけでなく、”昆虫との共生”を基本スタンスとしているのが面白いですね。
昆虫の危険性を訴えつつも、自然界において必要な虫の生態も解説していて、単純に”虫＝悪”という図式にしていません。

普通に生活していてあまり虫を見かけないのですが、その分、虫に対する興味もなく知識も特に必要ないと考えているなら、知らない知識が増えるという点でも楽しめるんじゃないかと思います。

この漫画は「ギャップ」を多く持っているのが魅力のひとつでしょうね。

稲穂が女子高生で昆虫好き、生活がややズボラでファッションに無頓着なイメージながら結構スタイルがいい、といった主人公の設定。
事件を爽快ともいえるカッコ良さで解決するものの、味や運動に関してはオンチという欠点。

漫画そのものに関しては、美少女が多くサービスカットも多くて色気がある反面、虫はグロくて脅威的に描かれています。
この辺は漫画のテーマの特異性も含めて、チャンピオン系の漫画らしいカオスさに溢れていると言えますね。

今月のREDに「サイカチ」の小冊子が付録になっているんだけど、買うべきか悩むなぁ。

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ベクター・ケースファイル 1―稲穂の昆虫記 (チャンピオンREDコミックス)