”つぶらら”結成でここからが本番! - つぶらら(2)
「つぶらら」、2巻発売。
作品のタイトルの由来が明かされ、ここからが本番といったところでしょうか。
主人公、鈴置つぶら。高校一年の女子高生。
アイドルグループ「キャラメル☆エンジェル」の熱烈なファン。
キャラ☆エンファンだとカミングアウトすることは気恥ずかしくてできず。
クラスメイトからは、言葉足らずで唐突な言動とその外見から、「クール」「ワル」「いい人」など色々と勘違いされたイメージを持たれています。
そう、この漫画は「勘違いがゴロゴロ転がりまくってる」ことがキモだと思うのですよ!
1巻でテレビを壊してしまい、キャラ☆エンの夕方の番組「夕日に☆キャラメル」(略して、夕☆キャラ)が観れなくなってしまったつぶら。
責任を持ってテレビを買う為に早朝の新聞配達を始め、無事にテレビを購入。
自宅でテレビが観れるようになった体育祭を控えたある日、出場競技を決めるのにクラスがグダグダになり帰宅が遅くなります。
早く「夕☆キャラ」の為に帰りたいつぶらは、厄介な競技に色々と立候補。ついでに応援団長にも勢いで立候補。
でも、「夕☆キャラ」観たいからサボって帰るよ。
サボって帰るつぶらに業を煮やしたクラスメイトは、つぶらの家まで出向きます。
そこでクラスメイトが見たものは、テレビの前で「夕☆キャラ」に合わせてキャラ☆エンの曲を踊るつぶらの姿。
その曲がクラスの応援ソングで、つぶらが自主練習していたと勘違い。
感動したクラスメイトはつぶらの下に一致団結!
体育祭当日の朝、雨が降ってきたのですが、つぶらの発言を勘違いされて「踊りで天気を呼ぼう」となって、外で踊ることに。
雨は止んで、いざ体育祭!でも、雨に打たれてクラスはヘロヘロ。
と、長くなりましたがここまでが1巻の内容。
※以下、2巻のネタバレ有
これら行動や、勘違いにはほとんど全てに意味があり、さらに偶然や勘違いが重なって、それらは2巻の重大な出来事に繋がっていきます。
それは、「アイドルにスカウトされる」こと。
1巻と2巻の初めまでで、十分な準備を見せてくれているので、展開や構成上手いなぁと思わされてなりません。
テレビ壊れる→バイト探す→新聞配達のバイト
→バイト代が入る
→体力が付く
→バイト先の人と顔見知り
バイト代が入る→テレビ買う→夕☆キャラ観たい→早く帰りたい
→3000m走に立候補
→お面ライダー競争に立候補
→応援団長に立候補
応援団長に立候補
→団長の仕事をサボる→(中略)→クラス一致団結→つぶらの信頼度アップ
→団長は学ラン
体育祭当日の朝に雨が降る→天気を呼ぶ為にクラス全員、外で踊る→雨に打たれてクラス全員フラフラ。つぶらは学ランのおかげで無事
クラス全滅、つぶらは無事&バイトで体力が付いた→代役で、ほとんどの種目に出場
→全校的に目立つ
→後半の自分の出場種目の時にはさすがにフラフラ
お面ライダー競争の後に3000m走→お面を付けて3000m走に出場→視界が悪い→コースアウト→チンピラと、絡まれる女性にぶつかる→勘違いで二人に一目置かれる
3000m走途中&さすがにフラフラ→幻覚見て飛び出す→交通事故
→結果的に老婆を救出
→入院
老婆を救出→老婆が学校でお礼
ほとんどの種目で活躍→バイト先の新聞店が号外を出す→生徒会長が見て感動→全校にコピーが配られる→体育祭で目立っていたこともあり、一躍人気者に。
号外→老婆、チンピラ、OLにも広まったみたいで人気→多分、街中に広がってる→芸能プロの目に止まる→スカウト
時系列で並べるとこんな感じですか。
スカウトされるのは9話のお話。(2巻は14話まで収録)
スカウトされたのはアイドルユニットで、もう一人の名前が「辻村つらら」。
つぶらとつららで「つぶらら」。
つまり、ここからが本当に物語が動き出すと思っていいんですよね?
アイドルと言っても地域限定アイドルなのが面白いなぁ。
徐々に知名度は上がっていくんだろうけど、地元の人との距離が近い描写が温かい。
1巻では”勘違いされる側”だったつぶらも、もう一人の主人公とも言えるつららの登場で”勘違いする側”にも回ることが多くなってきたなぁ。
それに伴って、崩れた表情も増えてきて良いかと。
10話の見開きの表情には和みました。
つららとの出会いの他にもう一つ、運命の出会い的な出会いがあったのですが、1巻のオビの「百合」の文字を思い出すと複雑な気持ちになれます(笑
まぁ、あれは「主人公の暴走フィルターの向こう側に」とちゃんと書いてあったけど。
- 作者: 山名沢湖
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2007/07/12
- メディア: コミック
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