妄想少女オタク系(3)



妄想少女オタク系(3)/紺條夏生(Amazon)


待望の3巻発売ですよ、「妄想少女オタク系」!
結構長かった気がするなぁ。



オビの「実写化決定」の文字に吹いて、オビを外したところにいる塚本先輩に吹いた(笑
ええ、3巻では塚本先輩がイイ味を出しているんです。



3巻の一番初めに収録されている16話。
その16話に浅井と親しげに挨拶を交わすゴツイ男。
どこかで見覚えがあると思ったら、1巻に出てきたガチホモの先輩じゃないですか!


柔道部の実力者である塚本先輩は3年最後の大会が終わり、残りの高校生活を悔いのないものとするために美術部に入部。
第一印象とは裏腹に、結構出番が多く、かなりイイ人で良いなぁ。
浅井と松井の二人とBL話なんかで盛り上がったり、阿部・浅井、千葉・松井の恋愛関係に影響を及ぼしたりとオイシイ役どころでもあります。
恋愛話を進展させるのが、ノンケのキャラではなくて同性愛者の先輩というのが面白い。何となくこの漫画らしいというか。



メインキャラの恋愛は基本的なノリは変わらずも、大きく進展。
終始ニヤニヤしっぱなしでしたよ。
しかし、浅井の種発動とか、「阿部を好きな自分」の解釈の仕方は、阿部がかわいそすぎる(笑
オタクの私の思ったのが「浅井いいなぁ。でもこれはイタイな。キツイな」だったので、一般人でなくとも「こりゃねーよwww」と思うんじゃなかろうか。リアルで言われたら泣く。



浅井と話を合わせる為にDVDを借りてきて「ガンダム」を見ている阿部が微笑ましいです。
で、ガンダム好きでノリのいい阿部父、いいなぁ。
阿部母は可愛いし、阿部父は勝ち組だな。



恋愛以外の部分では、20話がほとんどを浅井と松井の風呂シーンに費やし、浅井がオタクになるキッカケが語られています。
オタクネタも豊富で、「オタク同士の会話って何でこんなに楽しいんだろう!」という気持ちを彷彿とさせてくれます。
こういう話はオタク漫画の醍醐味のひとつですし、定期的にこういう回が増えると嬉しいな。



妄想少女オタク系 3 (アクションコミックス)

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