王道展開と健康的な色気が良いですね - ビーチスターズ(2)
思ったよりも早く出ましたね、ビーチスターズの2巻。
私にとっては、ヤンサンを購読している目当ての漫画のひとつなくらい好きです。
2巻の表紙はライバルの早川さなえ。
作中の冷徹なイメージからは想像できない、舌をペロッと出した表紙。うん、意外だ。
それにしても、けしからんおっぱいです。
「乳の大きさ=潜在能力」説を今思いついた。みんな大きいからなぁ。
さて、そろそろ本編の感想を。
2巻は1巻に引き続き、初対面の3人からなる即席の女子チームとDQN男3人の男子チームの試合。
力で圧倒し10点取ったものの、慢心とメインキャラとなる女子チームのポテンシャルから完全に引き立て役になったDQN。
ここでの見せ場は、福岡からのライバル・アキラの必殺サーブと、イルカのレシーブ。
アキラのサーブ「ツイスターブレード」は急カーブする対早川さなえ用の武器。
スピンと風の力で「どんな角度からでも敵を撃つ」サーブ。
…敵を撃つってアンタ。
とはいえ強力な武器には違いなく、「打倒・早川」を掲げるアキラの能力を見せるのには十分。
また、切り札を持たないイルカにとってはひとつの指針になるでしょうね。
「早川と戦う為には自分だけの武器が必要だ」という伏線になるハズ。
そして、イルカのレシーブ。
どんなスパイクでも取りにくるイルカは、地味ながら相手にとって「これといった打開策がない、もっとも厄介」なことができていると。
その機動力は尋常じゃないらしく、1巻で見せたジャンプ力とともに「まるで一人だけ重力から解放されてるみてぇに自由自在に跳び回る」という相手の男のセリフがしっくりきます。
基本的な身体能力の描写とともに、イルカの前向きで諦めない姿勢の表れでもあります。
この「前向きで諦めない性格」は他の様々な場面でも強く描かれてますね。
顧問や正式な部としての問題や、練習場として学校内にビーチを作ることを校長に直談判に言ったり、自らの手でゴミ置き場になっているテニスコートを改造したり…
前向きに動くからこそ別の角度で物事を見れるようになり、新しい世界が切り開ける、という展開がひとつのテーマになっている気がします。
そうして、”その前向きさ”は周りの人間も巻き込んで進んで行くのですね。
で、活動的に動き回る少女が健康的に色気があるのもこの漫画の魅力。
ビーチバレーなので水着が多いのは当然で、スカートを翻して走り回りったり、裸やら制服でのお色気なども、「いやらしさ」じゃなくて「健康的なエロ」なのが良いです。
いやまぁ、小柄な身体にけしからんおっぱいや、各話の扉絵なんかで「エロくしてやろう!」という印象をひしひしと受けるんですけどね。
このエロさは良い色気だ。
1巻での分かり安すぎる伏線の通りに5人目の部員が入り、顧問も決まって正式な部として活動を始めるビーチバレー部。
本格的な始動はまだですが、楽しみで仕方がない。
再度遭遇した早川の異常なまでに圧倒的な”力”の描写と、早川のパートナーの掴み所のない不可解さが、目標の演出として良いものになってると思います。
この漫画の展開は結構、王道だよなぁ。王道だから熱い。
あと、教師のポン太はいいポジションにいると思う。
打算ありだけど、イルカに迫られてて。
良い関係になったりしないものかなぁ。
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