怒涛のシュールギャグで腹が痛いです。 - 日常(2)
怒涛のシュールギャグ漫画「日常」の新刊ですよ!
2巻も畳み掛ける笑いがツボって腹が痛いです。
オビによると「平凡≠日常」で、無性に納得。
明らかにオカシイ日常だけど、楽しそうで憧れを感じます。
大ゴマで強力になっていくオチ
何が秀逸かって、1コマでも笑えるネタのコマを惜しみない大ゴマでバシバシ展開させていくところ。
特にゆっこ・麻衣ちゃん・みおちゃんがメインの話なんかは繰り返しの笑いを多様しているので、大ゴマでのオチの連続が活きる活きる。
「起承転結結結」というような、いやむしろ「起承転」は極僅かにも感じるくらいの「オチ→オチ→オチ」の畳み掛けるテンポの良さ。
しかも、どういう展開になるか、どんなオチに着地するのかサッパリ読めない予測不能の面白さ。ページを捲って爆笑、を何回やったことか。
面白すぎる。
読んでいると気付くのですが、オチは次々と強力になっていき、最後は思いもよらない変化球なオチという作りになっていることが多くて上手い。
笹原と立花みさとの話なんかわかりやすいですね。
立花みさとはツンデレというか、銃火器デレとでもいいたくなるような、照れると銃火器で笹原を撃つキャラ。*1
話が展開していくごとに火力が上がっていって、最後のオチは全く方向性の違うシュールオチ。
この2人の話が今のところ唯一ラブコメ臭がする組み合わせで、覗き見している女生徒2人の反応が読んでいてニヤニヤをより誘発させてくれて良いです。
他の話でも演出が強くなっていったり、ネタ自体のインパクトが強力になっていったりと「オチ→大オチ→特大オチ」というような感じで、連続するオチが失速していないのが面白さに繋がっていますね。
はかせとなのに癒される
こんなツボにハマれば大笑いして腹が痛くなる漫画ですが、清涼剤とも言える可愛らしさを持つのが、はかせとなのの2人。
なのははかせが作ったロボットで、はかせはなのや発明品を作れる8歳の天才少女。
この2人が純粋で癒されるのですよ。
はかせは天才だけど歳相応に子供な感性と性格で、なのは自分の謎で意味不明な機能に困惑し、それを見て「ぷくく」という笑いが聞こえそうな含み笑いをしていたり。
「プンスカ」という擬音が似合う怒り方や、オムライスを見て輝く笑顔を見せたり子供らしい天真爛漫な表情を見せるはかせと、そんなはかせに作られて一緒に暮らしているなのを見ていると癒されます。
こういう娘が欲しいなぁ、と思いますね。シュールギャグ漫画なのに。
2巻のアンケートハガキも1巻に引き続き、手書き文字のもので質問内容も「オススメのお菓子はありますか?」などセンスを感じます。
良いなぁ。
「日常のプロトタイプ」も収録されており、こちらも良いです。
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