熱すぎる師匠の最期に涙 - 惑星のさみだれ(4)



惑星のさみだれ(4)/水上悟志(Amazon)


「惑星(ほし)のさみだれ」、4巻出たぁぁぁ!!!
私の中で、現在連載中の漫画の中で5本の指に入るくらい楽しみな漫画のひとつです。
シリアス場面に絶妙なコメディ、熱い展開。大好きです。


個人的には、表紙が白道さんなので嬉しさ倍ですよ。
銀髪キャラ好きですし、良いおっぱいですし。性格も好きだ。
しかも、あの趣味ですよ!ヤバイよ!



3巻のラストで生存する獣の騎士が揃い、4巻では新たに加わった騎士達のキャラの掘り下げ、騎士の契約についての回想がメインとなっています。*1


この回想、人に語ったり本人が見ている夢だったり本の形を取っています。
それが思い起こされている場に姫であるさみだれよりも夕日の方が多く居合わせているのが、さみだれの「ゆーくんもずいぶん友達増えたなー」のセリフと相まって面白く感じます。
「魔王と魔王の騎士」の関係もあってお互いがお互いにとって特別な存在なのですが、さみだれにとって信頼しているのは夕日だけで他の騎士にはそこまで深く関わらない、というような感情を読み取ってしまう。
2人が見る夢は「さみだれが招待すれば誰でも見れる」と判明し、それを踏まえて2人しか見ていないのも、さみだれが”夕日だけ”が必要で特別だと思っているからだろうと感じます。


アニマであるさみだれと対になる魔法使い・アニムスの夢は風巻と茜が登場していますが、こちらもさみだれと同様の意味合いを持つんだろうなぁ。



各キャラについて語りたいことはあるのですが、4巻ではやはり師匠こと秋谷稲近でしょう。
熱すぎる上に、何度読んでも泣いてしまう。


既に戦死しているのですが、神通力を持ち、全知を得たからこそ「全知などくだらん」と、実際に見て触れて経験することの重要さを語れるキャラ。
最後の弟子の雪待と昴に、戦略よりも2人で力を合わせることの重要さを教えた師匠。
自らの死を予知で知り、「それで死を教える」と言う師匠。
それを受けてのパートナーであるザンくんのセリフが熱い。

命を最後まで使い切ってこそ生き様!!
悔い無しと笑って死に様!!
それを教えるんです!!
立てるハズです!!
まだ…立てるハズ!!

もうね、このセリフだけで泣ける。
ここから先の展開が神懸っていて、ヤバイ。


師匠の想いも力も2人に受け継がれて、師匠の最期は満足いくものだったことでしょう。
師匠とザンくんはカジキマグロの騎士という出オチなユーモアがありながら、熱すぎる2人でした。


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サイコスタッフは週末にとらでペーパー付きを買ってきます。その後レビュー予定。
一緒にさみだれの4巻をもう一冊ペーパー目当てで買ってこよう。

*1:茜太陽のみ、特殊な立場なので例外ですが。