「友達」や「人との繋がり」をメインとした漫画版「電脳コイル」
電脳コイル THE COMICS/久世みずき 原作:磯光雄、電脳コイル製作委員会(Amazon)
現在放映中の良作アニメ「電脳コイル」の漫画版の単行本が出ましたよ!
これは可愛い電脳コイルですね。
以前にちゃお8月号の付録小冊子として描かれた漫画と、書き下ろしの第2話を収録したものがこの単行本。
巻数の表記がないということは、とりあえず漫画版は完結と判断していいのかな?
単行本一冊分という長さ、収録が2話分ということもあって、アニメ版との変更点がかなり見受けられます。私はアニメ版は試聴に抜けがあるのでアレですが。
尺の問題があるので突っ込んだ話はできないというのもあるだろうことと、女児向けの雑誌に掲載されたこともあってか、かなり可愛らしい少女漫画に仕上がっています。
テーマとなっているのは「人との繋がり」。
1話分が単行本半分の長さがあるのでそのテーマを見せるのに十分ですし、読み応えもあって良いですね。
第1話は、転校初日に遅刻しそうになった小此木優子(ヤサコ)が、同じく転校初日でイリーガル*1のミチコさんを追いかけていた天沢勇子(イサコ)に出会うところから始まります。
ヤサコは大人しく自分に自信が持てないところもありながら、ここぞという時には強さも見せる、少女漫画の主人公らしい少女として描かれいます。
イサコは複雑な家庭環境もあり、人を寄せ付けないトゲトゲしさを持つ少女として。アニメ版のイサコを柔らかくした印象でしょうか。
第1話は様々なものを飲み込むイリーガルから、飲み込まれた電脳ペットを助ける依頼を受ける話。
イリーガルにヤサコとイサコも飲み込まれます。
第2話はメガネに感染するイリーガルによって電脳世界の大黒市に閉じ込められた子供達を助け、電脳世界から脱出する話。
どちらの話も「友達とは何か」といった「人との繋がり・絆」を前面に出した作りになっています。
ヤサコとイサコが第1話の段階で友達となるのが漫画版の見所のひとつ。
どこからが友達で、友達ってどういうもの?と悩み、解決するヤサコは、ちゃおの本来の読者層の小学生に訴えかけるものがあるでしょうね。
相手のことを詳しく知らないと友達になれないような関係や上辺だけ友達面した関係じゃなく、自然とそばにいて相手を大事だと思える関係が友達。
そこには上下なんてなくて、横にいられる関係。
友達はなろうとするものじゃなくて、自然となっているものなんだよ。
「友達」をキーワードにしたヤサコとイサコの関係が見れてニヤニヤです。
電脳コイル―The comics (ちゃおフラワーコミックス)
- 作者: 磯光雄,久世みずき
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/10/31
- メディア: コミック
- 購入: 1人 クリック: 113回
- この商品を含むブログ (42件) を見る
- 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
- 発売日: 2007/10/26
- メディア: DVD
- 購入: 1人 クリック: 25回
- この商品を含むブログ (55件) を見る
漫画版の話とはあまり関係ないけど、さっき注文したDVD4巻の通常版のパッケージがおばちゃんでニヤニヤ。
いや、ふとしたことで先週の着替えシーンが思い出されてニヤニヤしてしまうのですよ。
おばちゃんのライダースーツはエロくて良いものです。
*1:ウィルス・バグのような違法電脳生物