大切なのは、天賦の才よりも努力するその姿勢 - サイコスタッフ



サイコスタッフ/水上悟志(Amazon)


先月末に発売された「サイコスタッフ」、買って来ましたよ。
水上先生の漫画は総じて好きです。


この漫画は当初は前後編の読み切りとして考えられた作品らしく、単行本1巻分の長さに変更してきららフォワードに連載されたそうです。
きっちり長さを予め決めて作られた漫画はその分良く練られた構成で面白い漫画が多く、この漫画も例外ではありません。
ムダは無く、遊び心はあって良いです。



受験生の高校生・柊光一はある日、桜木梅子からラブレターを貰います。
人生初のラブレターにドキドキしている光一への梅子の告白は、「彼女は宇宙人で超能力者の光一をスカウトにきた」というもの。
そう、光一は高レベルな超能力者で、梅子は彼を自分の惑星の軍にスカウトに来た宇宙人。



平凡に生きたい光一と、彼を何としても仲間にしたい梅子のやり取りが基本的な展開。
高レベルの超能力を持ちながら、超能力なんて実生活に役に立たないと考える光一と、生まれ持った才能は役立てる義務があると考える梅子のスタンスが違い衝突する2人の関係がキモ。



天賦の才能に胡坐をかかず努力を重要視する光一、努力で様々なスキルを身に付けても天才にコンプレックスを持つ梅子。
能力も考えも違う2人が関わりあっていく様が見物です。


初めから与えられたものより、自分自身の努力で手に入れたものの方が大切なものだ、と。
反面、与えられた能力を有効活用しているキャラもいて、努力だけが重要というわけでもなく「与えられた才能には使いどころがある」と言っているのも良いですね。



最小限のキャラで回し、光一のバックグラウンドやラブコメ展開も見せる良く出来た1巻完結漫画。
加えて、1話に1回は梅子のパンチラという裏テーマを達成しているのが熱い。縞パンはいいものです。
水上先生の漫画は真面目なテーマ・場面の中にもコメディ要素が入っていて、娯楽作品として面白いものになっていて大好きです。


ブログ内関連記事

熱すぎる師匠の最期に涙 - 惑星のさみだれ(4)
獣の騎士団集結! - 惑星のさみだれ(3)
アワーズ連載中の「惑星のさみだれ」の4巻が同時発売でした。
「今、オススメの漫画は?」と問われれば私はこの漫画を挙げます。ペーパー欲しさに2冊目買ってきましたし。

関連

サイコスタッフフラン☆Skin


真・みずかみ小屋
水上悟志先生公式サイト


サイコスタッフ (まんがタイムKRコミックス)

サイコスタッフ (まんがタイムKRコミックス)