とある百合オタの経歴書
私の百合好きソウルブラザーのたまごまごさんの百合経歴が、自分にも思い当たる節が多くて面白いです。
で、今日は仕事しながら自分の百合好きの歩みを思い出していたのですが、これが酷い。
自分語りでアレなんですが、振り返ってみたいと思います。
「らんま1/2」でオタクの道へ。視覚的百合好きの土壌の形成。
私が初めて読んだ高橋留美子作品、いや大ハマリしたラブコメが「らんま1/2」でした。
名作です。今でも大好きです。
ドタバタで楽しく、大きく人間関係の進展が起こらず途中からでも安心して読める。雑誌を読む、単行本を揃えることができなかった子供には読みやすくて面白い漫画でした。
思えばこの漫画がオタクの道へ入ったキッカケだったように思います。
その影響か、ドタバタ、同居モノ、押しかけ女房といったラブコメは今も変わらず大好きです。
なにより「水をかぶれば男から女に、お湯をかぶれば女から男に」、この変身設定で私の趣味が歪んだ気がします。
今ではTSも女装も普通に好きなのは、少なからず影響があるんじゃないかと。
前にやったラジオでもちらっと話していたんですが、”ヴィジュアル的な百合”という意味では「らんま」が私が初めて触れた作品。
女らんまと乱馬を好きな女の子とのドタバタを見ていて、視覚的な百合を受け入れる土壌ができたと思います。
中身は男なんだけど、見た目は女の子なので子供心に「女の子同士は絵になるなぁ」とか思っていたような気がします。
当時は私は小学生。もう歪み始めました。
無自覚に、自然に、百合カップリング
「らんま1/2」で視覚的な百合の土壌が自分の中にできました。
「自分の中で始めて好きになった♀×♀カップリングは?」と問われると、でてくるのはやはりこの作品。
美少女戦士セーラームーン。
や、これ以前にも「♀×♀」で妄想していた気がするのですが覚えていません。
女子にはもちろん、男子にも(性的な意味で)流行っていました。
親の前で観るのが恥ずかしかったので、観たり観なかったりでしたが、観てました。
亜美が好きでした。
ただ、それに留まらなかった。カップリングで考えてました。
記憶にある自分内最古の百合カップリングは、「亜美×まこと」。
「まこと×亜美」じゃなくて、「亜美×まこと」で考えてた記憶があります。
無印当時、私は小学生。カップリングという単語や、カップリング記号や意味を知るのは中学生の時で、「♀×♀が好き、百合が好き」ということはもちろん考えてません。
完全に無自覚。魂に刻まれていたとしか言えません。もう駄目だ。
「亜美×まこと」だけで留まっていれば良いものを、「うさぎとレイも両思い。美奈子があまるけど、アルテミスがいるから大丈夫」とか訳の解らないことを考えてました。
後に、一般向けですが思いっきりそんな内容の同人誌を買った記憶があります。今は手元にありません。
タキシード仮面?そんな奴はいません。私の中では都市伝説です。
んで作中で、はるかとみちるが出てきて衝撃を受けたものです。
子供心に「マジかよ!」と思ったものです。もちろん、はるか×みちるは好きでした。
ゲーム少年は無自覚に百合カップリングを妄想していた
無印のセラムンが放映開始された当時、ドラクエやFF、スト?が流行り、私もご多分に漏れずゲーム好き少年でした。
その頃は格ゲーが盛り上がり始めた時期で、アーケードの格ゲーをプレイしに行ったものです。
そして、やはりカップリング的には「♀×♀」でした。
サムライスピリッツにハマり、シャルロット×ナコルルや2Pナコ×1Pナコが好きで好きで。
「ガルフォード?リムルルとくっ付いていればいいんだよ!」と乱暴なことを言っていました。ロリへの目覚めでもあったのかもしれません。
そのクセ、ナコルル×リムルルも好きだったから節操がない。
KOFではマチュア×バイス。ヴァンパイアでは、後にセイバーでリリスが追加されてモリガン×リリスを好きになったのは自然な流れ。
ちなみに、中学生当時にエヴァンゲリオンの本放送がありました。
好きなキャラは伊吹マヤ。カップリングは当然のように、リツコ×マヤ。
この頃はまだ自分が百合好きだとは無自覚だった…はず。
この頃には、既にカップリングや801の意味も知っていたのがもう駄目です。
そして、高貴な秘密の花園へ
格ゲー全盛でありスクウェア全盛だった当時、あるふたつの作品に出会いました。
私にとって、百合的に重大すぎる出会い。
ひとつは、
少女革命ウテナ。
ところどころ観てない話があって、話のあまり内容は覚えていないのですがそれでも衝撃を受けました。。
オフィシャルでの百合は「はるか×みちる」で通ったのですが、主役キャラ2人で百合という衝撃。*1
格調高い学園を舞台とし薔薇をモチーフとした高貴なイメージ、情事のような影絵での描写、戦闘時のやりとり。
これでウテナ×アンシー以外のどんなカップリングを妄想しろというのか、そんな作品でした。
そしてもうひとつ、ウテナと同時期に、私にとって忘れられない名作が発売されました。
サガフロンティア。
サガフロが私が百合好きだと完全に自覚した作品。
薄々は感じていたものの、それまで無自覚だったというのもアレですが。
7人の主人公がいるRPGで、その中にアセルスという少女がいました。
彼女は妖魔の君の馬車に轢かれ死亡し、妖魔の君の戯れで血を受けて半妖として蘇生。
アセルスの教育係を任された妖魔の君の寵姫・白薔薇姫とともに逃避行をするストーリー。*2
「あのスクウェアがやってくれた!!!」と思ったものです。
アセルス編はウテナ以上に高貴で、幻想的、そして耽美で閉鎖的なイメージの漂うシナリオでした。
妖魔ENDはガチだった*3し、アセルス様に憧れる少女がいたり。
もうね、ヤバかった。主に私の頭の中が。
妖魔ENDなら、アセルス様は女の子だらけのハーレムを作っていたに違いない。
それとは別に、エミリア×アニーで妄想してたりしました。
この頃に百合好きの自覚が完全に芽生え、「閉鎖的な関係」と「秘密の花園」のキーワードで私の百合感が形成されました。
格調高く、幻想的・神秘的な雰囲気を持った百合が大好きです。
もちろん、そうでない百合も。
百合好き、覚醒した後
はてさて、覚醒した後にエロゲーと出会いました。
そういう友人と出逢ったからですが、それなりにドップリと。
アリスソフトを好きになり、葉鍵厨になりました。AIRと誰彼あたりからやらなくなりましたが。
主人公×ヒロインのカップリングが好きだったのですが、それとは別で百合カップリングを求めていました。それはもう無自覚に。
アトラク=ナクアは名作で初音×奏子がガチ。
To Heartでは綾香×芹香、綾香×セリオ。
Kanonでは佐祐理×舞。
こみパでは由宇×詠美…
ついでに、ガンパレで原×森。
この頃にはもう業を背負っているとしか言いようの無いくらいに、無意識に、自動的に百合カップリングを求めるようになっていました。二次創作も求め、彷徨っていました。
さすがに、そういう雰囲気が一切無いところからはカップリングしませんが。
なんというか、女性のオタクにとっての801カップリングに近い感覚なのかもしれません。
ごきげんよう、お姉さま
ゲームをプレイする時間もなく、アニメもあまり観なくなって漫画メインになった頃。
「マリア様がみてる」に出逢いました。
カトリック系お嬢様女学園、スールシステム…ハマらないワケがありません。
前述の私の百合感である「(ふたりだけの)閉鎖的な関係」と「秘密の花園」というイメージにも通ずる部分を持つ作品なので。
ご多分に漏れず大ハマりしているのですが、「マリみて」が凄いのは「百合カップリングの自由度」だと個人的に思います。
それまで私が出逢ってきた作品では、百合カップリングは1組、ないしは2組できるかできないかというものがほとんど。
これだけ、二次創作で百合向きな作品はセーラームーン以来だと思います。
原作を百合と判断するかどうかは人それぞれの解釈に委ねられますが、「少女同士の強い絆」という点に関しては疑う余地はないでしょう。
そういうこともあり、原作そのものの面白さもあって「マリみて」から百合好きになった方も多いのではないかと思うのです。
百合好きもなろうとしてなるものじゃなく、気付いたらなっていた
オタクはなろうとしてなるものじゃなくて、気付いたらなっていたもの。
それ故に簡単には抜けられません。
私にとっては百合も同じ。
思い返してみると、魂に刻まれていたかのようにすら感じます。
多分、BLに関しても同じ、その他多くの趣味・嗜好に関しても同じじゃないか、と。
なろうとしてなったんじゃなくて、それは必然であったのかもしれません。
たまたま好きになった作品が百合妄想を容易に誘発する作品で、そこから気付いたら百合好きになっていたこともあると思います。BLも然り。
公言する必要はないけれど、自分だけは「コレが好き!」と受け入れていけたら幸せなんじゃないかと思います。
そんなことを思いながら私は百合オタをしています。
これからも変わることはなく。