かっこわるくてもちっちゃくてもいい。一緒に悩んでいこう - まちまち(1)



まちまち(1)/かがみふみを(Amazon)


かがみふみを先生の新刊「まちまち」の1巻ですよ。
かがみふみを先生の漫画はかわいくてかわいくてニヤニヤが止まりません。
今年の夏コミの双葉社ブースで頒布された「百合のコミックハイ!」の漫画も収録されています。



まちまちは、幼馴染の高木さんと古賀くんの恋のお話。
幼馴染で昔からずっと仲がいいふたり。お互いにお互いを好きになるのも自然の流れ。
でも、中学に入ってからスクスク伸びた障泱リさんの身長は古賀くんを追い抜いてしまいました。
好きな男の子よりも背が高いことがコンプレックスになってしまった障泱リさん。
同じように、普段は平静を装っていてもやはり障泱リさんよりも身長が低いことをコンプレックスに感じてしまっている古賀くん。



かがみふみを先生の漫画は絵柄がやわらかくかわいくて、内容もそれに負けないくらいにやわらかくかわいくて大好きです。
初々しくじれったく、甘々でラブラブな漫画でニヤニヤして仕方がない。
この漫画ももちろん初々しく甘々で良いです。


お互いに好き合っているんだけど、身長がコンプレックスになっていて言い出せない。
高校生ともなれば、なおさら昔のように無邪気に接することもできない。
障泱リさんは古賀くんの前では無意識に猫背になってしまうし、古賀くんは高木さんと彼女よりも背の高い男子が話しているのを見てコンプレックスをかき立てられたり。
読んでいてジリジリするじれったさが堪りません。



で、ふたりの思い出の場所で幼い頃の気持ちに返り告白、付き合うことになるのですが、やはり身長差は依然としてコンプレックスで在り続けます。
背の高い男の子や低い女の子、ましてやそんなカップルを見るとふたりは自分たちがお似合いのカップルではないと感じてしまう。
さらには、相手が身長を気にしていることを感じてしまって、ますます気にしてしまう。


「好き」って気持ちだけじゃいられない、どうしても気になってしまうこと。
おそらくふたりともお互いに初恋の相手だと思うんですが、その恋が成就して初々しく、相手の些細な言動に敏感に反応してしまう。幼馴染だからなおのこと。


でも、そんな初々しいふたりだから些細なことでも嬉しいんですよね。
ギクシャクしてしまっている時こそ、笑顔やさりげない気遣いがすごく嬉しい。
高木さんが嬉しさのあまり、座りながら両足を思わずパタパタさせてしまうところなんてニヤニヤが止まらんですよ!
電話やメールをするのにも一大決心が必要で、でもなかなか踏み出せないとか、誰しも恋をすればそうだと思うけどこれがラブコメ好きには読んでいてとてつもなく堪らない。



これからも色々と悩んで、乗り越えて、かっこわるくてもちいさくても、一緒に歩んでいく。
そんな甘々なふたりを見ていきたいものです。