アニメに負けないドリルで天を衝け! - 天元突破グレンラガン(1)



天元突破グレンラガン(1)/森小太郎 原作:GAINAX 監修:中島かずき(Amazon)


グレンラガン」のアニメが熱くて面白すぎたので、漫画版も購入。
漫画版を描くのは、良い百合エンドだった「ストレイリトルデビル」森小太郎先生。
絵柄もマッチしていますし、クオリティの高いコミカライズになっています。



天元突破グレンラガン」はGAINAX原作のアニメ。
人類は地上を知らず、地中での生活を余儀なくされた世界。
地下の村・ジーハ村のカミナとシモンはドリルで地上を目指し、地上でヨーコやリーロン達仲間とともに、巨大ロボット「ガンメン」を操り人類を殲滅しようとする獣人と戦う、というのが第1部のストーリー。



漫画版もアニメのストーリーに準じた形で展開しています。
1巻ではアニメのほぼ3話分、ラガンとグレンの初合体までを収録。
メディアが違えば表現も尺も違いますし、大筋のストーリーは同じでも漫画版は漫画ならではの展開をしています。


アニメはハイペースな展開であの異常なまでに熱いテンションを演出していると感じるのですが、漫画版は1冊分でアニメ3話分と魅せるところを時間的な制約抜きでジックリできるのは強みのひとつ。*1
動きと音は無くとも、コマ割や捲った次のページでの演出で熱さを感じられるのは漫画だからこそ。
デキの良いコミカライズで、アニメ本編を観た人はもちろん、観てない人でも楽しめるんじゃないかと。



あとがきで「アニメ本編では語られなかった部分の補完やキャラの掘り下げなどもできたらいい」と語られており楽しみなところ。
1巻収録分まででは、カミナがグレンで初めて戦った後の例の骸骨のエピソードが端折られています。
しかしながら、アレをすっ飛ばすとは到底思えず、伏線っぽく演出してありますし順序を変えてシッカリと掘り下げをするんだろうなぁ。
また、キタンと三姉妹の「黒の兄弟」の登場もアニメとは大きく違う形で行われ、ダヤッカがキヨウに一目惚れしていたりとニヤニヤしてしまう演出もされています。


そして、漫画版のヨーコもやたら可愛いのですよ!
艶かしい描写でエロく、絵柄のせいかカミナに見とれ照れるヨーコに幼さも感じられて可愛い。
ヨーコかわいいよヨーコ。



アニメのシリーズ構成・脚本を手がけた中島かずき氏のコメントや、マツダ秋月亮大岩ケンヂまったくモー助、ひぐちきみこの各漫画家さんによるゲスト4コマも収録しています。
森小太郎グレンラガンには、第4部、最終回までこのクオリティのまま続けていって欲しいものです。


*1:もちろん、ページ数の制限や雑誌連載で進みが遅いなどといった弊害はありますが。