どのBLを買えばいいかわからない乙女は「このBLがやばい!」を読むと良いと思います。



このマンガがすごい!2008が発売になりました。
この本が出ると年末だな、と感じます。


参加されているたかすぃさんが記事にしてますが、今年はオトコ版とオンナ版を併せた1冊になっていて、値段も580円と据え置き!
本当、宝島社さんは頑張りすぎです。


オトコ版・オンナ版ともども上位は納得のラインナップで、いつもながら未読の作品は読みたくなるなぁ。
1冊にまとまってはいますが、BEST20以外の記事も読み応え十分。
年内中に読んでおきたいなぁ。そしてまた購入漫画が増えるのは読んだ人のお約束。
まだパラパラとしか読んでませんが、とりあえず久米田先生のアンケートコメントが酷くて笑えます(笑)



ところで、今年はこんな本も出ています。

BL版「このマンガがすごい!」、「このBLがヤバイ!」



このBLがやばい!です。


この本は、2008年度のBLコミックBEST20や座談会による振り返り、書店の売り上げや注目作品の紹介など、まんまBL版の「このマンガがすごい!」と言えるくらいの作りで、初見で笑ったものです。
しかしその内容は濃く、相当シッカリとした読み応えのあるものになっています。
宙出版、スゲェよ!


抵抗無く普通にBLや801が読めるどころか最近BLが何故か凄い楽しく読めるあたり、私は男として既に色々と手遅れなレベルでダメですが、気にしない気にしない。
私は重度の百合好きなんですが、ラブコメ恋愛漫画も好きでかつキャラの男女問わずカップリング遊びを楽しめる人なので、立場や年齢の差こそあれ、性差がない関係の百合やBLは純粋な恋愛として楽しめるわけですよ。


でも、さすがに新規開拓はせずに固定の作家*1の作品しか買ってませんでした。
というか、開拓の方法がわかりません。


この「このBLがやばい!」は、どのBL漫画を買えばわからない乙女や淑女、私のような腐男子にとっても大いに購入の参考になります。
というか、BEST20の上位の漫画を既に買っちゃいました、私。
でも、私は女の子が好きです。


真・業魔殿書庫はBL漫画のレビューも始めます


で、百合記事とかで「BLも読みます」と書いてるんですけど、当サイトではBL漫画のレビューは今までしてませんでした。
「このBLがやばい!」が出ましたしサイト開設2周年ですし折角なんで、百合好きな腐男子としての視点ですがBLレビューもやろうと思います。
購入数は少ないので頻度は低くなりますが、百合漫画や一般の漫画と同じくネタじゃなくガチで。
でも、私は女の子が好きです。(2回言った)



「このBLがやばい!」BEST20を参考に漫画をいくつか買ってきたので、今回は簡単に3タイトルのレビューをします。


くいもの処 明楽



くいもの処 明楽/ヤマシタトモコ(Amazon)


私は漫画の男キャラは渋いオヤジが好きです。熱いとなお良し!
この漫画はその名の通り、居酒屋「くいもの処 明楽」を舞台にした漫画でメインキャラである明楽は32歳の店長。
明楽は渋くも熱いというワケでもない、少年がそのまま大きくなったようなアホさを多分に含んだおっさんです。むしろそれが可愛い。
年下攻×年上受は個人的に王道なのですよ。


明楽はクールでイケメンな26歳のバイト・鳥原に告白され、戸惑い拒みながらも徐々に惹かれていくという話。
32歳という年齢から「選択で失敗できない、戻れない」と悩み葛藤する明楽と、自分に自信が持てず明楽を好いていながらも悪態をついてしまう鳥原の関係が良いです。


純情ロマンチカ



純情ロマンチカ(1)/中村春菊(Amazon)


まだ1巻しか読んでいないので、1巻のレビューを。
アニメ化が決定しているだけあって面白いです。


両親を亡くし兄の孝浩と2人だけの家族の美咲は、大学受験の為に兄の親友で有名小説家の宇佐見に家庭教師をして貰うハメに。
宇佐美が孝浩に恋心を抱いていることを知った美咲は、彼にキレるのですが…


美咲は、自分と同じ人を一番大切に思い、叶うことも伝えることもできない恋心を抱き続ける宇佐美の、その恋が決定的に叶わないことを目の当たりにして彼に惹かれていたと気付く。
その場面がヤバイくらいに良いのですよ。



この巻には「純情エゴイスト」という別キャラの話が収録されています。
宇佐美に片思いをしていた男・上條の話。


失恋した上條は野分という年下の男と出会い、しばらくして野分に告白されます。
で、付き合った後の上條が可愛いのですよ!
野分のバイト先まで変装して様子を見に行ったり、見透かされて取り乱したり。
好きなのに素直に好きといえない、年上の受。
うん、BLで年上受は良いものですね。


是-ZE-



是-ZE-(1)/志水ゆき(Amazon)


こちらもまだ1巻しか読んでいないので、1巻のレビューを。


2人暮らしだった祖母が他界し相続税を払うことができず、住むところにも困っていた雷蔵が家政夫としてやっかいになることになった屋敷は、美形だらけの屋敷。
その屋敷は言霊使いと、その人形”紙様”が住む屋敷だった!


紙様は主人の傷を肩代わりする身代わりで、傷を移す方法は”粘膜の接触”。
キスやセックスです。
そして「主人と紙様は同性であるべし」という決まりがあります。
男は男の人形、女は女の人形になるわけですね。


傷を肩代わりすることでしか自分の存在意義を見出せない紙様と、彼が傷付くことに涙し居てくれるだけでいいと思う人間の関係が良いです。
気になる伏線もチラホラとあり、続きを読むのが楽しみな漫画。


個人的にこの漫画で良いと思うのは美形だらけの屋敷を舞台にしたBL漫画でありながら、屋敷には女性キャラがちゃんといること。
同居モノのハーレムラブコメでも、主人公の男以外は全員女とかはちょっと読むのを躊躇することがあるので。
しかも、粘膜接触をする紙様は同性なので女×女ですし、カップリング的にも問題は全く無いですね。
いや、むしろ百合好きとしては良い設定だ!



このBLがやばい! (Next BOOKS)

このBLがやばい! (Next BOOKS)

*1:積んでいるのもありますが、高河ゆんよしながふみ紺野キタ夢花李蔵王大志影木栄貴あたりの男性にも定番な作家さんくらい