2007年「私的百合漫画BEST10」
重度の百合好きで百合オタである管理人・LITによる独断と偏見・趣味嗜好に基づいた、2007年に単行本が発売された百合漫画のBEST10でございます。
2007年「私的漫画BEST5」×4、百合以外に続けて2007年中にアップしたかったのですが、何だかんだでできず年が明けてしまいました。
振り返って見ると2007年は良い百合漫画が多く、10タイトルに絞るのは難しかったですよ。
今年も良い百合が多くなることを願ってやみません。
今回のBEST10の2位と3位は「ゴルカム2007冬の祭典」に入れたかったのですが、選出の時点では単行本が出ていなかったので入れていません。
入れていたならば、2タイトルともBEST5以内に入れたくらい好きです。百合オタです。
2007年私的百合漫画BEST10
■10位
竹本泉先生の百合漫画です。
竹本作品らしいゆったりとした雰囲気に癒されますね。
で、やっていることと言ったらぼーっとして、イチャイチャして、キスしてるのがほとんどという何ともニヤニヤしてしまう内容。
猫も満載なので猫好きである私には堪らなく和み成分の高い漫画です。
■9位
可愛らしく初々しい漫画を描かれるかがみふみを先生の女の子同士の友情漫画。
ソフトな百合、友情百合として見ています。
えんま大王の娘のえんまちゃんと、人間の静ちゃんの友情と協力、そして別れを描いた良作。
→レビュー
■8位
高遠るい先生の漫画は高遠るい作品以外の何物でもない。
そんな高遠先生の百合漫画です。「セカイ系SF百合バイオレンスアクション神伝奇」という文句からしてただ事ではありません。
怪異が現れる世界で、神であるひつじさんと不幸を背負う少女・緑の二人の運命の物語。
演出がもうカッコ良くて、終盤の展開も色んな意味で熱い！
→レビュー
■7位
楓の前に現れた自分と同じ顔をしたネコミミの少女・鈴。彼女の正体は…
「おねいちゃん、おねいちゃん」と楓にべったりな鈴に和み、その一方で序盤からその関係があるキッカケで綻ぶような不安感も持たせている作品でした。
べったりイチャイチャでニヤニヤしつつも、ベースに流れているのはシリアスで終盤も実にシリアス展開という同居した二面性が好きです。
特集記事を書く、と言って結局出来なかったのが個人的に心残りだったなぁ。
■6位
この漫画は私にとってひとつの転機になりました。
それはあとがきに書かれていた「この感情は百合だ。」の言葉。
百合は人によって定義がそれぞれで、きっちり定義すべきものでもないものだと思っているだけに、自分の百合観を肯定してもらえたかのようで。
作品的にも、単純に女の子同士のストレートな恋愛を描くだけでなく独特な作品を多く収録した短編集となっていました。
特に老婆を少女の姿として描く「タイガーリリー」は一読の価値があると思います。
乙女の心があれば、それは年齢に関係のないものなのです。
これも収録作品を個別でレビューしたかったんだけど、時間が取れず仕舞いでした。悔しいな。
→レビュー
■5位
ファミリー系4コマ誌に掲載されている良質な4コマ漫画。
新人の美苑と、キツイ先輩の梨絵、この二人の関係がソフトではありますが百合だと感じるのですよ。
二人が徐々に打ち解けていく様が良く、飲み会を通じて一気に距離が縮み、呼び方が変わるという明らかな進展にニヤニヤ。
4コマとしても面白いのでオススメです。
「恋愛ラボ」の単行本はまだかしら。
→レビュー
■4位
百合漫画というか、教師だけにスポットを当てた異色の学園漫画。ドタバタコメディです。
で、百合としては烏丸てんてーに尽きます。
私のツボを突きすぎてるんですよ！好きだ！
それなりのお歳でメガネにスーツ、と堅いイメージながらロマンチスト。
年下の牧てんてーにメロメロすぎて鼻血は頻発、妄想も暴走。
しかも、牧てんてーが生徒の時にすでに関わりがあったりと美味しすぎる。
■3位
待望の森永みるく先生の新刊でございます。
ゆったりと、それでいてじっくりと確実に距離を縮めていくまりとあっこが微笑ましい。
私は百合は基本的に客観的に愛でるような読み方をしているはずなのですが、地味だった自分を変えてくれたあっこを大事に思う、そんなまりの視点で進む為にまりへの感情移入の度合いは高い。
本誌連載分の9話などは、感情移入しすぎてヤバかった。
森永先生、これからもゆったりじっくりと描いて行ってください。
■2位
やわらかくかわいらしい雰囲気でありながら、登場人物の年齢は高めで大人な関係を魅せてくれる良作。
中高生がメインとして描かれることが多い百合ですが、大学生や社会人も素晴らしいものなのです。
より大人な関係が描けるので、男性が関わってきても問題ないですし、その上でやわらかくラブラブな百合であればもう言うことはないじゃないですか！
→レビュー
■1位
今年一番話題となった百合漫画はこの作品と言えるでしょう。
それだけ素晴らしい作品であり、乙ひより先生は「これが新人なのか！」と思うくらいの新星でした。
2位に挙げた「楽園の条件」、3位の「GIRL FRIENDS」にも言える事なのですが、萌えに傾倒しすぎずあからさまに狙いすぎていない「自然と感じられる百合」を展開して魅了してくれた漫画です。
それが作品全体を包む柔らかい雰囲気に繋がっていると思います。
胸がキューッとする心地良い切なさを感じさせてくれっぱなしで、ニヤニヤせざるを得ない百合です。
→レビュー
