カラーページや表紙にも”芸術科”を感じる4コマ - GA芸術科アートデザインクラス(2)



GA芸術科アートデザインクラス(2)/きゆづきさとこ(Amazon)


「GA」はその名の通り、間違うことなき芸術科を舞台にした漫画で好きです。


毎回それぞれが、芸術科アートデザインクラスとは切り離せないものであり、そこの生徒の生活そのものなのが良いですね。
○○科や○○部に属する学生を主役とした漫画で、本当に毎回のようにならではの展開をしているのは、まさに”ソレ”って感じがして良いものです。
そこに属している感じがひしひしと伝わってくるかのよう。
それは2巻でも変わっておらず、こういう自分があまり知らない分野の話は知識が増えるとともに新鮮で楽しいですし、知っている方はニヤリとできて楽しいんじゃないかな。


専門分野を描いた漫画だからと敷居が高いわけでもなく、専門用語や画材なんかはサラッと解りやすく説明が入るので安心です。
芸術科ならではのネタ・オチで、門外漢でもしっかり笑えて楽しめるのは凄いことだと思います。
献血のキャラクターイラストや「感情の表現」の課題なんかは視覚的にも楽しいですし、ワイワイと描いた絵を見せ合っている様子が自然で、読んでいて楽しい。



その「感情の表現」の課題の話で如月たち5人が闇鍋をやるんですが、闇鍋って親しくないと提案すら出ないと思うんです。
トラブルメーカー的な人「闇鍋をやろう!」と言い出さないと始まらないとはいえ、鍋、特に闇ともなれば誰かの家でやることになるわけで。
そんなカオスなものを実行できる間柄、好き放題放り込めるある種の信頼感があるはずです。
そんなわけで闇鍋から5人が仲の良いグループだと感じられて微笑ましいと思った私。
この5人にはモラトリアムすら感じます。
”劇団ノダミキ”、いいなぁ。


また、2巻からは2年・3年からなる”学環部”が登場し彼女らがメインの話も増えてきます。
劇団ノダミキとは違って友達グループではなく部活というコミュニティのグループで、こちらもある種の信頼関係を感じられて心地良いものです。顧問教師の殿まで含めて。
そういや2巻は読後に教師の印象も強く残っている感じがします。サブキャラも個性が強い、っていうのは良いですね。



色彩に関するネタのカラーページが雑誌掲載時そのままにカラー収録されているのも良いなぁ。
裏表紙のカラーチャートもデザイン的に好きですし、背表紙のノダも遊び心があって良いですね。



GA 芸術科アートデザインクラス (2) (まんがタイムKRコミックス)

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