ほんのり百合風味な恋愛研究生徒会4コマ - 恋愛ラボ(1)



恋愛ラボ(1)/宮原るり(Amazon)


まんがホームで連載中の宮原るり先生の「恋愛ラボ(ラブラボ)」の単行本がついに発売ですよ!
単行本発売ということで、まんがタイム系4コマ各誌に出張掲載される芳文社のプッシュぶり。
恋愛ラボ」は面白いものなぁ。



この漫画は藤崎女子中学校の変な生徒会の4コマです。
ちょいワルで漢気があり、影で「ワイルドの君」と呼ばれる少女・倉橋莉子(リコ)が、才色兼備で「藤姫様」と呼ばれる生徒会長・真木夏緒(マキ)の恥ずかしい場面を見てしまい、それに無理矢理協力させられるお話。


その”恥ずかしい場面”というのが、「生徒会室で男子の絵が描かれた抱き枕にキスの練習をしている」ところ。
そう、恋愛の練習なのです。抱き枕の絵は自筆です。下手です。
人気の高い優等生の会長の秘密を見てしまい、なしくずし的に恋愛研究を手伝うことになってしまったリコ。会長補佐にまでされてしまいました。
思春期まっただなかの中学生なら恋愛したいと思うのは当然ですが、何かがズレてる。



一見完璧に見える会長のマキは妙なところでズレいて、普段のイメージとはかけ離れた変な言動をしてしまいます。出会いの練習で、「朝、パンをくわえて男子とぶつかる」シチュエーションでは跳ね飛ばしそうなくらい全力疾走、「落としたハンカチを拾ってもらう」シチュエーションでは落としたら全力疾走、などなど。
リコは男子にモテないのですが、見栄っ張りな性格が災いして「恋愛の達人」と言ってしまい、嘘だと打ち明けることができずにズルズル。でも、漢気溢れるワイルドの君なので女子には人気。


この2人がメインで行う恋愛研究は当然のように変で、これが「生徒会室でこんなことやってるなんてバレちゃいけない秘密」なのも妙な面白さになっています。
舞台は女子中学校、隔離された部屋での秘密。恋愛の達人(と思われている)リコ相手に恋の研究・練習。
ほんのり百合風味です。
たまに本気で顔を赤らめているように見えるのですが、百合フィルターかかってるんだろうか。
ともあれ、本音を言える友達が出来たことで知らず知らずのうちにお互いの支えになっているのは確か。



マキは会長ですが2年生でして、本来の会長だった3年生がいます。
と同時に、お金大好きで会計から降ろされた3年生がいて、この2人が何かとマキにちょっかいをかけてくるのですが、この2人が出てくるようになってから百合分が増したように感じるのですよ。(妄想かも)
元・会長のエノがちょっかいをかけるのはマキに気にされたいが為というのはニヤニヤしますし、性格がやや歪んだ元・会計のサヨはエノが会長に戻れるようにと現生徒会にアレコレするのもニヤニヤします。サヨは性格がアレなので楽しんでやってる部分はありますが。
アホの子であるエノをわざとと困らせて涙目にするドSなサヨが、本当はエノを大切に思っているが故の裏返しに見えるのも良いですよ。



個人的にはアホで泣き虫なエノが可愛くて仕方がないので、もっと出番とマキやサヨとのエピソードを見たいなぁ。あとリコの漢気。
1巻分は序章にすぎない(?)ですし、今後とも楽しみです。

関連

3月発売の漫画1巻を青田買い!DAIさん帝国


ヘッポコロジー
宮原るり先生公式サイト

恋愛ラボ 1 (まんがタイムコミックス)

恋愛ラボ 1 (まんがタイムコミックス)