ウンポコに小冊子が付いてくる百合コメディ「僕の彼女は女子が好き」が面白いです



僕の彼女は女子が好き/門地かおり(ウンポコVol.13付録&新連載)(Amazon)

3月29日発売の「ウンポコ」という雑誌で、百合姫Wildroseで表紙を書いた門地かおり先生の新連載 百合漫画が始まります。
元は別の雑誌に書いていたので、それまでの話がすべて小冊子になって付いてくるようです。
男の人に「僕のどこが気に入らないんだ!?」と聞かれた主人公が「チンコ付いてるところじゃー!」と叫ぶような漫画です。男がバリバリ絡むので、あわない人はあわないと思いますが、気が向いたら一読して見てください。


先日web拍手で、ウンポコのVol.13に門地かおり先生の百合漫画の小冊子が付録として付いてくると教えて頂いたので、購入してました。
教えて下さった方、ありがとうございます。



というわけで、過去に「ぱふ」に掲載されていた「小世子さんと微妙な生活」をまるっと収録した小冊子『プレ「僕の彼女は女子が好き」BOOK』が付録となっているウンポコVol.13。
92ページの小冊子で、その続きが本誌の新連載「僕の彼女は女子が好き」となるわけですね。
新書館は豪気だと思いました。



門地かおり先生は「百合姫Wildrose」で表紙を描かれていた方。
BLで単行本を出されているのは知っていたのですが未読だったので、私にとってはこの作品が初めて読む門地先生の漫画でした。
なんというか…下ネタ全開ですね。なのにキラキラしてる。
キラキラ、というのは絵柄だけのことじゃなくて、なんかこう、雰囲気もキラキラしてます。
漠然としたイメージの表現になっちゃうんですが、そう感じたんですよ。



内容は、男とキスをしただけでゲロを吐く小世子さんは自分を潔癖症だと思っていたんですが、レズだと自覚して突き進んでいくといったもの。


自覚するまでムダにしてしまった年月を取り戻すかのように、中学生男子の如くギラギラとした目を可愛い女の子に向ける小世子さん。
大学の同級生の和美ちゃんを好きになり、和美ちゃんから彼氏の話を聞いて嫉妬の炎を燃やす小世子さんの形相は別人のよう…というか鬼のようです。


何の運動部かわからないのですが*1、新コーチの山切(♂)にアプローチされて小世子さんが言い放った一言が凄いです。


「僕の何が気に入らないんだっ」
「ペ○スがはえてるところじゃあー!!!」


ステキです。


というわけで、美女でビアンで下品な言葉を口にする小世子さんと、ナルシスト気味で小世子さんが好きな山切をメインとしたコメディ…という認識で良いのでしょうか。
美人なのに男に対して出る言葉は下ネタ、好きな女の子に対しては緊張でガチガチ、という小世子さんのギャップが魅力的。
山切は山切で女性にモテると自認していたものの、ビアンの小世子さんを好きになって変な方向へ深みにハマっていく様がまた楽しい。


男女2人がメインであるものの、男の山切は基本的に罵られポジションという百合コメディです。
下ネタ満載でありながらキラキラしていて、ギャグも勢いがあるので普段百合漫画を読まない方にもオススメしたい漫画だと思いましたよ。


「僕の彼女は女子が好き」が面白いので、門地先生のBLも読んでみようと思います。


ウンポコ 13 (ディアプラスコミックス)

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*1:私が見落としてるだけかも。