笑顔と楽しい気持ちが拡がっていくこの幸せ - アオハルッ!(2)
みもり先生の青春漫画「アオハルッ!」2巻ですよ。
青春です、青い春ですよ!
中学生になった幼馴染同士の花日といづみと、中学生になって初めての班の仲間との青春漫画です。
この漫画の何がいいって、楽しくてかわいいこと!
楽しい!
班のみんながバラバラでまとまりがなかったり、色々とありつつも、花日もいづみも明るく前向きなんですよね。
その笑顔とテンションの高さはまわりにも伝わって、打ち解けて仲良くなっていくんです。
大人になっても感情は伝播していくもので、なかでも笑顔や明るい気持ちは周囲の人にも良い影響を与えます。
無邪気さと元気が溢れる子供の笑顔は大人のそれとはまた違う特別さがあって、この漫画はそういうものが詰まっているんですよね。
だから楽しくて明るくて、時には切なくて、優しい。
子供から大人なっていく途中の煌きがあります。
子供だからといって楽しいばかりでは当然なくて。
初めての恋に戸惑ったり、からかわれるのが恥ずかしかったり。
それとはまた別に、それまで生きてきた中での残酷な経験だったり。
それでも笑顔は、楽しい気持ちは伝わって心に触れます。
「口に出さなきゃ伝わらないこともあるんだよ。」
口に出して、受け入れてもらえて、みんな笑顔でいられたらそれが一番いいんですよね。
本音を言って、言ってもらえる関係を作れたらいい。
それには一歩踏み出す気持ちが必要で、その先にある楽しさを共有したいじゃないですか。
楽しい雰囲気に溢れている作品だけに、シリアスな場面は引き締まり、それを乗り越えた笑顔はより輝いて見えます。
恋愛要素はもちろん、恋愛抜きでも顔がニヤけてしまいます。
かわいい!
中学生になったばかりの登場人物たちがもう、かわいくてかわいくて堪らんのです。
そのアホの子っぷりには癒されます。
1巻から引き続いての誉ちゃんと呂澪くんの話は、意地を張っていた呂澪くんの一端素直になってからのかわいさと言ったら!
暴走した行動の青さも、真っ赤に頬を染めて意地を張る様もかわいい!
その後の新菜ちゃんのエピソードが2巻のメインとなります。
ツンツンで意地っ張り、照れ隠しが下手な不器用な性格がとんでもなくかわいい!
そして、その性格が災いしてのツライ過去があるだけに、心からの笑顔が本当にかわいいのです。
この胸キュンをどうしたら!
ところで、登場人物がみんなかわいい作品だけに、作品全体の雰囲気もポップでかわいいんですよね。
大きなリアクションやノリ、大げさな擬音も作用してのかわいさ。
ここまで大げさな表現は単体だと冷めて見えることもあるのですが、全体的な基本のノリからして
そんな感じなので微笑ましくてかわいい。
「どんがばちょ」なんて言葉、久しぶりに見て笑いました。
そういえば、笑ったと言えばネコですよ。
あのネコはヤバイ!腹筋が痛くなる!
話と話の間のおまけページも着せ替えやぬりえなど使い方がバリエーション豊かなんですが、そこに1発ネタみたいなものも絡めてくる遊び心が楽しいですね。
それでいて、 タイトルを作中でカチッとはめてきてゾクゾクさせられました。
今後の展開も楽しみです。
- 作者: みもり
- 出版社/メーカー: 秋田書店
- 発売日: 2008/04/16
- メディア: コミック
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