目を引くカオスな面白さと、根底にある熱さが堪らない - GAMBLE FISH(5)
GAMBLE FISH(5)/山根和俊 原作:青山広美(Amazon)
「GAMBLE FISH」の5巻は表紙からしてやたらエロいですね。
裏表紙の下着だけ浮かび上がるような彩色の仕方はステキすぎます。
蛭子の黒い下着に目が釘付けになるんですが、欲を言えばニーソも光沢を持たせて欲しかったところ。
ニーソは下着じゃないから無理ですかそうですか。
それ以上にオビの表の月夜野さんがエロすぎ。
ハンカチを噛んで、歯を食いしばって、ガクガクビクビク感じているあのシーンで、「す…凄すぎる!!」のセリフ改変はえっちぃことしか想像できないじゃないですか。
いや、下剤を盛られてトイレで苦しむ元のシーンからして相当にアレです。
これを扉に持ってくるんだものなぁ。
あっちの道に目覚めるのだけは御免こうむりたいので理性を保ちましたが、一瞬アリかな、と思わされた程に危険です。
杜夢に陥落したヒロインに容赦なく汚れ役をやらせるから、「GAMBLE FISH」は目が離せません。
vs阿鼻谷ゼミ戦は1回戦、2回戦ともに屈指のカオスさがあります。
試合が始まる前から下剤を盛られた月夜野さんといい、1回戦の美少女同士の脱衣戦といい…
2回戦の、”負けたらダイスの差分だけアナルに刻み目を入れる”というギャンブルには我が目を疑ったものです。
2回戦はキノコ先輩vs宵鮫と、花のない対決でしたがそんなことは問題ではないくらいに面白いのはさすが。
宵鮫と馬に乗るアヴィが微笑ましいです。
キノコ先輩の野望が俗っぽすぎて、自分内部で逆に好感度がアップしたんだぜ。
「GAMBLE FISH」はぶっ飛んだカオスな演出が魅力のひとつですが、それに頼りっぱなしじゃないのが良いんですよね。
根底に流れているギャンブルの熱さがあります。
駆け引き、読み合い…正攻法とは限らなくとも知略と、怖れぬ勇気があるから面白い。
5巻ではチーム戦ということで、これまで杜夢のサポートに回っていた菜っちゃんとキノコ先輩の、それぞれが前面に出て戦う展開が熱いといえます。
やる時はやるんだ、ただのサポーターや解説役じゃないんだぜ!
続く大将戦は6巻に持ち越し。
5・6・7巻は5・6・7月に3ヶ月連続発売と秋田書店はニクイことをやってくれます。
それができるくらい面白いものなぁ。
大将戦の相手・花咲真世は妖艶でクールビューティー、毒草好きの魔女。
死人のように青白い肌に銀髪、何ですかこの特定層には堪らないキャラは!
銀髪好きのツボを押さえたキャラだと個人的には思うのですがいかがでしょうか。
好きになるしかないじゃないですか。
花咲は素直でクールです。うん。
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