新キャラ登場で、百合的に一層あまーい! - 落花流水(3)
百合風味弓道4コマ「落花流水」の3巻ですよ。
進級し、新キャラも増えてますます賑やかになりました。
真田一輝先生は百合好きな方で、一説によるとご本人はもっと百合百合した感じにしたいそうですが、編集からブレーキがかかってるそうな。
まぁ、雑誌カラーや方針もあるでしょうし、商業誌ですから作家のやりたいようにはなかなか難しいでしょうね。
でもですね、「落花流水」はその上でも良い百合漫画なんですよ。
デチューンしているにも関わらずこの百合百合しさときたら!
秋穂と水夏先輩の育まれていく絆
この漫画は、2年生になった秋穂と春河、部長の水夏先輩、顧問の真冬先生の弓道部4コマです。
主人公の秋穂は水夏先輩が大好きで色々とアプローチしており、彼女はもうガチで百合なのです。
で、水夏先輩はまんざらでもなくて、過剰ながら自分を慕ってくれる秋穂を大切に思っていて距離が少しずつ縮まっていっています。
百合描写がやや抑えられているという前提で読んでいると、誌面を通して抑えられてない展開・描写を考えてしまいます。
うん、これが百合フィルターか!
秋穂は水夏先輩に恋してますし、水夏先輩も秋穂の気持ちを知っているはずなので、あながちフィルター通してるからそう見えるわけじゃないですね。
もうね、秋穂と水夏先輩はある程度安定したカップルに見える時があるんですよ。安定感があって、でも新しい刺激には反応しちゃうよ!
3巻では事故でのキスはニヤけますし、真剣に相手を思うシリアスな場面も良いですよ。
新キャラは夫婦レベル!
そして、新キャラ。
新キャラは転校してきた3年生の夕と、彼女の幼馴染の2年生・暁。
夕はワケあって一時期海外にいたのですが、暁と夕の絆は凄い。真田先生が”夫婦レベル”と称するくらいです。
秋穂と水夏先輩が育まれつつある関係なら、暁と夕はある種完成された関係ですね。
フォワードに掲載されていた、夕が転校するエピソードも3巻には収録されていてそれが完全に百合なのです。
極近い間柄でも、ひとつ大きな出来事があって本当に特別な関係になるんだなぁ、と思えるエピソードでございます。
想いにストレートで良い新キャラですよ。
作品全体として、2年生が3人、3年生が2人となり学年でのイベントがより楽しくなってます。
特に2年生。暁はボーイッシュでまな板、一人称は”俺”で暴走しがちなキャラ。
すでに春河が暴走キャラで、担任の真冬先生も相方みたいなポジションなのに、そこに加わることでさらに勢いが出るってものです。
ちなみに、夕はぽやんぽやんしておっとりしたお姉さんキャラ。でも実家がアレ。
「落花流水」は面白い4コマ漫画
私なんかは百合オタなので百合に目が行きがちですが、「落花流水」は4コマ漫画として面白いです。
私の4コマ漫画を、「1コマ目〜4コマ目→タイトル」という読み方をしています。
萌え4コマに限らず、4コマ目まで読んでもオチがよく解らないネタがままあるのですが、そういう時はタイトルが補完していることがあります。
オチが何かを仄めかすようなものだったり、直接的な表現になっていなかったり、というネタですね。
何かしら予備知識を前提としたネタや、そのパロディネタがオチの場合は、タイトルがそのヒントになってたりします。
タイトルを見ずに理解できるとニヤリとできてより楽しめると思うので、こう読んでます。
また、タイトルが軽くネタバレになっていることがあるんですよ。*1
ただ、狭ければ狭い程面白いネタではありますし、多すぎるとちょっとクドさはある演出だとは思うんですけどね。
こういう”タイトルも含めて1本の4コマ”になっているネタは一捻り効いてて好きで、「落花流水」はそういうネタが適度に多くて良いですよ。
関連
○HARVEST MOON
真田一輝先生のサイト
最初からむずかゆい
ここにきて新キャラ登場
*1:というか、4コマのタイトルは端的に内容を表しているのでネタバレには違いないですね。