まさかの巻き戻りでイベント充実のハイテンション4コマ　-　ふおんコネクト！(2)

三姉妹+問題児のドタバタコメディ「ふおんコネクト！」2巻ですよ。

まさに”ドタバタ”という形容が似合う、テンションの高い4コマ漫画です。
作者自らあとがきで「詰め込みすぎで読むのに疲れる内容で申し訳ありません」と書かれている通りに、読み終えると疲れてますし、読むのに時間がかかります。
でもそれは、トラブルメーカーがトコトン暴走するこの漫画の勢いがあるからこその疲労感で、小ネタ盛り沢山の内容で楽しいのです。
小ネタは見入っちゃうし、読んでいて夕とふおんの暴走に引っ張られてしまう。

夕、交流（あける）、道果（みちか）の三姉妹に、交流のクラスメイトで友人…というよりも教師である夕の友人と言った方がしっくりくる少女・ふおんの4人をメインに展開されます。
基本的には、とてつもないトラブルメーカーの夕とふおんがあまり正しくない遊びや企みをして、それを完璧超人の交流が収める感じです。
で、道果はオロオロすると。

そんな感じだったのですが、「主役級の2年生のイベントがまだ残っているのでちょっと巻き戻します」とな。
巻き戻ってもう1回4月になりました。
イベントを描く為に巻き戻り…この心意気や良し！
というわけでイベントにスポットが当たり、メインの4人に加えてサブキャラのクラスメイトの出番が増えてますます賑やかになってます。
相変わらずの詰め込みっぷりに、キャラは増えているのですが、メイン4人はほぼ1巻分使って掘り下げられていたので影が薄くなった感はあまりなかったかな。

夕とふおんがゲーム好きということもあってか、ゲームっぽい演出がなされることが多々あります。
4人のキャラクター紹介のページがTRPGのキャラクターシートっぽくなってて、入力エラーがあったりチートしてたり遊び心満点なのです。

この辺が”詰め込み”の部分になりまして、こういった演出は1巻からあったのですが、サブキャラの出番が本格的に増えたことでますます楽しいのですよ。
体育祭でのスパロボ風チーム編成画面は人数がいることで初めてできることですし、委員長的な元巻さんがふおんや交流ではできないポジションを担ったりとかも。
2巻ではイジられやすいのか軽く不幸体質（？）な元巻さんの株が急上昇。
作中でもイジられて、頑張る姿を第三者に向けて放送され、あずかり知らぬところから人気が出てうろたえる様が可愛いです。メガネっ娘だしね！

んで、三姉妹の家庭の方でも進展のエピソードがしっかりあって良いです。
あそこは全員義理の姉妹と、まぁ複雑な家庭で解りにくい部分があるのですが、その辺が語られたり。
交流と今は一緒に住んでいない実母とのエピソードなんかは、やっぱり変なノリはそのままながらも、落ち着いていた感じ。ギャグ漫画でもメリハリは必要ですものね。

必要とあらば巻き戻りもあると解ったので、今後もこのテンションのまま暴走して欲しいと思います。

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