文字通りの”熱い”展開が熱く面白い - GAMBLE FISH(6)



GAMBLE FISH(6)/山根和俊 青山広美(Amazon)


「GAMBLE FISH」3ヶ月連続コミックス発売の2冊目、6巻ですよ。
vs阿鼻谷ゼミ終戦、杜夢と花咲の対決の続きからです。



ダイス三番勝負最終戦は「審判の火(ジャッジメント・ファイア)」。
燃えさかる1200度のコークスをダイスの目に応じて上下させる、文字通りのデスマッチ。
月夜野戦で指切ったしてましたが、花咲戦は試合そのものがすでに命がけでこれまで以上に危険なエクストリームギャンブルになっており、緊張感があります。
「負けたら終わりだから最終的には勝つんだろう」と想っていても、こういうギャンブルものは試合の駆け引きやテンションが魅力なので、緊張感や熱さは非常に重要なんですよね。


今回は文字通りの”熱い”試合で、1200度のコークスが詰まった鉄鍋のすぐ真下、それも鉄板の上を這い進む展開があり、もう熱い熱い!
知力・体力・運にトリックやイカサマを総動員した頭脳戦と心理戦がギャンブル漫画の醍醐味で、さらに命知らずな勇気による熱さが「GAMBLE FISH」を面白い漫画にしているんですよね。
身体を熱から守るという自然な流れで月夜野さんとなっちゃんを下着姿にしているのも見事です。
キノコ先輩だけズボンを残しているのが気になります。上半身裸にサスペンダーなのが気になる。



エスカレートしすぎな気がする試合、対戦相手の魔女と呼ばれる花咲の魔力のネタもちょっとトンデモな感は否めません。
否めませんが、前述の通りに突破口を見つけ打ち破る熱い展開の前には些細なことですね。気にならないどころかむしろ、ちょっと過剰な方がカタルシスを得られるってものです。
例によって、杜夢に負けた花咲も杜夢に惚れるわけですが、今回の決着後の演出はガチでいらしゃって良すぎでした。
ミステリアスな魅力を持つ花咲にロマンチックな演出がニクイなぁ。


月夜野さんや蛭子、宵鮫を見ると、以前負けた対戦相手が再登場した時は少しばかり汚れ役になっている気がするんですが、イメージ的に花咲にはネタキャラっぽくなって欲しくないなぁと心配になります。
あ、そういえば蛭子だけは杜夢と直接対決してないから陥落してないんですよね。
どっかで再戦するのかなぁ。今のままのポジションは貴重なキャラではあるからこのままでも良い気もしますが。



まぁ、今巻も邪悪な笑顔から一転、恋する乙女の如く驚きの表情を見せてくれたアヴィが全部持っていった気がするんですけどね。
それとアヴィと五木島の直接対決。
アヴィ!