12歳差の微笑ましい姉妹愛4コマ　-　L16(1) - なんてことない毎日の趣味と生活と投資活動

個人的に東屋めめ先生の漫画で一番好きな「L16」がコミックス発売ですよ。

美人で仕事のできるフリーペーパー編集者の姉・春香（28）と、元気溢れる女子高生の妹・奈々香（16）の2人暮らし姉妹の4コマコメディです。
キレイで優しく穏やかで頼りになる春香に憧れる奈々香と、いつでも真っ直ぐ元気いっぱいな奈々香に元気を分けて貰っている春香の姉妹愛が微笑ましくて良いんですよ。
私は百合好きなのでフィルターがかかってる気もしますが、この漫画の姉妹愛は姉妹百合に感じます。フィルターかかってますね、そうですよね。

会社に住み込み会社に引きこもる美人OLの「すいーとほーむ？」や、忍のような行動力やあの手この手でひっかけようとする秘密結社のような商社の営業の「ご契約ください！」など、東屋めめ先生の他の作品はインパクトのある設定が面白くて好きです。
4コマ漫画は強烈な設定が面白さの主軸のひとつになっているものも多いのですが、「L16」はそういったある種奇抜な設定はありません。
「L16」で主軸になっているのは、12歳差姉妹のジェネレーションギャップネタと姉妹愛です。

「L16」に関しては百合フィルターをオフにして読んだとして、東屋めめ先生の漫画で純粋にコメディとして面白いのは「ご契約ください！」だと思うんですが、「L16」はまた方向性が違うんですよ。
微笑ましくて頬が緩み、心が温かくなるような4コマなのです。

「奈々香が結婚して、子供が独立して、安心できるまでは結婚しない」と春香が言ったのに対して、1話では「早く安心させないと！」と頑張る奈々香ですが、以降の話では春香に近寄る男や結婚話をことごとくシャットアウトするシスコンっぷりを発揮。
1話では設定が固まっていなかったからとは思うんですが、このちょっと行き過ぎた、でもこの2人はこれが自然だと思える関係が良いんですよね。
奈々香に思いを寄せる男子もいるんだけど、まったく目に入っていない程に姉が好きなのも良いです。

レンタルしてきて映画を観る時なんかも、奈々香は憧れの姉である春香が怖がってくっついてくれるのが嬉しくてホラー映画を、春香は奈々香が退屈して可愛い寝顔とともに寄りかかってくれるのが嬉しくて恋愛映画を借りてくるというのがなんとも微笑ましいじゃないですか。
スーパーで食材を買う時の、『「奈々香が選んだもの」が私の好きな物なの！』「私だってそうだよ！」とかニヤけちゃうよ！
「好きなことをして」と言われて、そっと奈々香に寄り添う春香は微笑ましすぎて極まったかと思いました。

奈々香が春香の仕事先でバイトすることになり、学校でフリーペーパーを配ったり、春香とは別タイプの美人であるみゆき先生を絡めた話も増えていって、姉妹のやりとりのバリエーションが増していっています。
基本的に人間関係が大きく変わることはないタイプの4コマだと思うので、コレからも姉妹愛で和ませてくれることでしょう。