「百合姫Wildrose」2冊目も全編えっちアリ。心が近づく為のえっちなんだよ!



百合姫Wildrose(2)/アンソロジー(Amazon)


えっちアリの百合アンソロジー「百合姫Wildrose」2冊目ですよ。
2冊目もしっかりニヤニヤです。
こんなに俺をニヤニヤさせてどうするんだ!ってくらい(笑)
読み終えて、ふとんの上でジタバタしてました。
この調子でシリーズ化して欲しいものです。


1冊目に引き続き、全編にエッチありです。
エッチまでの展開が結構唐突な作品もありますが、心理描写をしっかり描いた上で行為に及んでいる作品も多くて、百合好きとして満足でございます。
CHI-RAN先生のは最早、こういう芸風だと知っているのである意味安心ですね。


手を繋ぐのも、キスも、セックスも、好きな人に触れたい、もっと近づきたい、もっともっと深く知り合いたいという気持ちあってのこと。
触れるよりも好きな人の本心を知りたくて、それを知ったらますます触れたくなるっていう、ね。



三国ハヂメ先生と南崎いく先生の作品は、前回に掲載された作品の続きです。
今までがあって、これからの2人も感じさせてくれます。
短編にもそういうものはあるのですが、続きものだと特にそういう感じが良いですね。


以下、特に良かった作品の感想ー。

閉じててね、心 / ロクロイチ

1コ上のイトコのお姉さんとの関係を描いた百合で、クオリティが高くて相当に良いです。
知らない作家さんだったのでググってみたら、携帯で作品を描いている方なんですね。
そっちも機会があれば読んでみたい。


両親を亡くし、イトコのアズサの家に引き取られた希和子。
アズサの優しさを利用して、優しくて無垢な彼女に淫らなことをしてしまいます。
アズサは簡単に受け入れてくれたこと、何も知らなかった彼女を自分が変えてしまったことから、男が突然現れて彼女を持って行ってしまうんじゃないかという不安は募るばかり。
現在と過去の記憶から希和子の心理を描写した上で、2人の心が絡み合う流れが良いです。


「Wildrose2」で一番好きかもしれない。
良い短編ですよ。

Heart And Soul / 南崎いく

カッコイイのに結構おバカな小夜が良すぎた前作「Sweet Little Devil」、その続きですよ。


幼馴染で2コ上の先輩で受のりっちゃんが卒業間近ということもあって、真面目なノリの小夜も良いですね。黙ってればカッコイイんだよ。
元々人気があったのに加え、卒業前なので後輩から色々言われていることを、部屋でイチャイチャしながら小夜に話すりっちゃん。
この関係はすごい良いなぁ。
この2人にとってはこれがあたり前の距離感なんでしょうね。
キスの比率が高くて、合間の会話も、行為の時の腰に絡まった脚とかも親密度が感じられてツボです。