眠れない夜、男の子が添い寝します。 - シマシマ(1)



シマシマ(1)/山崎紗也夏(Amazon)


表紙のシオさんが可愛いです。
パジャマで枕を抱いた大人の女性…!


山崎紗也夏先生が名義を変えてから、初めての単行本となる「シマシマ」。
女1人、男4人の”添い寝屋”のお話です。



夫が女を作って出て行ってしまった。
夫に浮気をされ独りになってしまったこと、2人で始めたアロマサロンのローンがまだ残っていることなど、精神的に追い詰められて不眠症になってしまったシオ。
夫が出て行った夜に電話をしてきた夫の弟のガイが添い寝をしてくれ、ちゃんと眠ることができた。
ガイの添い寝で眠れたシオは店のローンのこともあって、眠れない女性のために添い寝屋「ストライプ・シープ」を始める…。



5人が揃った場面で「ガンダムマイスター…」とかふと思ってしまったのですが、美女1人に美少年4人という組み合わせだからだろうか。
女性上司に4人組くらいの少年といった組み合わせは昔から結構あってバランスが良いと気がしますね。



セックスとか関係なく、誰かと一緒に眠りたい夜もある…。
そんな女性の安眠のために仕事をしているストライプ・シープ。
確かに人の温もりが恋しくなることはあるものです。言い様も無く寂しい夜もあるものです。
シマシマ」は「添い寝・アロマ・平成男子」などを作品のキーワードとし、タイプの違うイケメンが添い寝屋として派遣されます。


クライアントは大人の女性で、職業も年齢も様々。
連載の方の話ではありますが、既婚者のクライアントもいます。
大人にもなれば色々と悩みもあるのですよね。
ストライプ・シープはシオさんのクライアントとの面談からカウンセリングを兼ねており、派遣された男子がクライアントを癒すことで安眠に導いています。



でも、シオさんは4人に添い寝を頼んだりはしません。
離婚して一年。
元夫に愛情があるのかないのかは別として、しっくりこない身体では眠れないみたい。
恋愛相手を探しているわけではないのですが、とりあえず一歩踏み出そう、ということで付き合うことにした柳原さんはダメだったようで。
まぁ、柳原さんの空気の読めなさっぷりが強調されていて、「このまま寝るのはちょっとなぁ」と読者にも思わせる見事なカマセっぷりだったんだけども。


シオさんと4人の男子の間に恋愛感情は今のところ、多分ないのですが今後はそれなりに絡んでくるでしょうね。
元夫やシオさんの前に現れる男、4人にアプローチする女性なんかを絡めつつ。
とりあえず、ガイくんと一緒なら寝れた、と。
恋愛方面も楽しみですよ。