ラジオ感のある、わきあいあいとしたラジオ番組4コマ - ラジオでGO!(1)



ラジオでGO!(1)/なぐも。(Amazon)


まんがタイムきららキャラットの提供でお送りする「ラジオでGO!」の単行本が出ましたー。
きらら系の4コマの中でも注目株な作品のひとつだと思うので、単行本は待望でしたよ。



「ラジオでGO!」はタイトルの通り、ラジオ番組の4コマです。
メインパーソナリティは、声優の沢渡ちとせとラジオ局のアナウンサーの小石川沙絵の2人。
このラジオ番組「ラジオでGO!」はパーソナリティの2人が台本ナシ、脚色ナシのアドリブ全開でお送りしています。
しかも生放送。
この割と行き当たりばったりな感じがいいんですよね。
企画やロケ、ハガキ選びなんかはあるものの、プロデューサーやディレクターの突然のフリにオロオロしたり、しっかり打ち返すのも台本ナシの生放送の魅力。
それが漫画の面白さとしての魅力でもあります。



しかし、生放送で台本もないので時にはハプニングも。
第1回放送の冒頭から沙絵さんがくしゃみをしてしまい、その直撃を喰らったちとせさんの悲鳴がジングルと被るという…。
幸先不安というか、この番組を物語っているかのよう。
ちとせさんと沙絵さんはかなりの凸凹コンビなのです。2人とも胸は大きいんだけども。
沙絵さんの天然っぷりが酷く天然で、ちとせさんがリスナーに「大変ですね」と心配されるほどです。
ちとせさんは元気が有り余って突き抜けてる感じで、ディレクターに恥ずかしい過去をラジオのネタにされていたりします。
良いコンビだ。



ラジオ番組はパーソナリティだけではもちろん成り立ちません。
多分敏腕な女性Pの風見プロデューサー、女たらしな相沢ディレクター、賑やかなスタッフの中でも落ち着いた大人なミキサーの藤田さん…他にも多くのスタッフがいて番組ができています。
みんなの和気藹々とした仲の良さと、キッチリ番組を作り上げる仕事ぶりが面白いんですよ。
パーソナリティのドジに笑ったり呆れたり、暴走やミスはしっかりフォローしつつ後で叱ったり。
ロケも多くて関係は良好、仕事が終われば打ち上げにも行きます。打ち上げにまるっと一話使っているのはわかってらっしゃる。



恋愛方面では、ナンパな相沢Dがちとせさんにフラグを立てているような気がしないでもないんですが、やはり風見Pが見所。
隠してないんじゃないかってくらい、相沢さんにメロメロな風見さんが可愛すぎます。
30歳と女性陣で一番年上だと思うんですが、一番純で乙女なんですよね。
それはもう仕事に支障をきたしそうなくらい。
相沢さんが気付いていないわけがないと思うのですが、風見Pは報われて欲しいものです。
あとは沙絵さんと藤田さんの、人知れずフラグを立ててあたふたしている2人。
こっちはこっちで地味に偶然の出来事が多くて、微笑ましくてニヤけます。
そういえば藤田さんのキャラ紹介のページで、ガラスに反射して映っているのは沙絵さんなんですよね。これだけで頬が緩む。



なぐも。先生がラジオ好きということで、リスナーの描写なんかは中高生に時分にラジオを聴いていた記憶を思い出してしまったほど。
本誌連載の方では、柱でおハガキを読むコーナーがあったりと漫画でラジオっぽい演出をしているのもニクイ。


学生が多い萌え4コマにおいて社会人をメインとした作品は目を惹くのですが、それだけの面白さがあります。
てか、萌え4コマ誌じゃなくて、タイオリとかタイスペとかまんがタイム本誌系統の雑誌の方が内容的にはしっくりくるような。
でもあえてキャラットなのが良いですね。

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なぐもカレー部


ラジオでGO! (1) (まんがタイムKRコミックス) (まんがタイムKRコミックス)
なぐも。
芳文社
おすすめ度の平均: 5.0
5 何か掲載誌が違うような(笑)