無限の住人が熱い!同一人物の3本同時新連載も熱い! - アフタヌーン 9月号



アフタヌーン 9月号(Amazon)


冬目景先生の「ACONY」が復活!待ってました!中断前の展開は忘れてしまいました!
4ページのカラーであらすじ+イラストといった形です。
ページ数は少なくてもいいんだ。再開が嬉しいんだ。


黒田硫黄先生の「あたらしい朝」も連載再開。
杉基イクラ先生の「もえタイ」が短期集中連載、最終回です。
で、岡戸達也先生が先月号の予告の通り3本同時新連載。すげぇ。


※雑誌感想は連載分のネタバレをおおいに含みます。

無限の住人 / 沙村広明


攫われた凛を追い、尸良と対峙した万次。
万次が目的の尸良は、さすがに凛を犯すことも殺すこともしてませんでした。
曲りなりにもヒロインだしなぁ…というのはあるけどそれで尸良ならやりかねない、と思わせる外道なのが尸良の凄いところですね。


で、万次vs尸良なんですが、この展開はゾクッとしましたよ。
両腕を落とされた尸良、奪われた万次の片腕…とくれば、尸良が万次の腕を付けていることは予想できたのですが、おもいっきり血仙蟲が…!
そうだよなぁ、腕付けても動かないと演出的にも意味ないわけで、動くってことは同化してるってことだもんなぁ。不死も感染するか。


不死解明編は正直冗長だと思っていたのですが、この為の大いなる布石だったんですね。
ここでの説明不要、勢いを殺さない展開が熱い。
不死vs不死に突入するわけですが、閑馬永空との戦いも伏線になってて万次が活路を見出す気がします。

オクターヴ / 秋山はる


「男と寝てもいいよ」と節子に言われたことから、節子が好きで男としたくなんかないけれど男が気になってしまう雪乃。
そこで真利と再会、節子の部屋で酒盛りします。節子は仕事中。


買出しの際、酔った真利が立ちションして初めて男性器を見てしまう雪乃。
節子を思いながらも、ソレを思い出し身体が熱くなってしまう…ってどう見ても真利とセックスする流れです。本当に(ry
真利は酔い潰れ中。


節子に似ている真利とセックスして男を知る、っていうのが順当な流れでしょうね。
男を知った上で、それでも同性の節子が好き、という心理であれば百合として面白くなりますし、最終的に節子と結ばれる形であれば良いかなぁ。
雪乃と関係した男が雪乃に本気になって、泥沼化しそうな気もしますが…。

火曜午後9時

DoLL

夏をおぼえる / 岡戸達也


というわけで、同一人物による3本同時新連載。
それだけプッシュするだけあって、結構面白いです。
それぞれ、別種のエロというか”性”を扱っています。


「火曜午後9時」は庭付き一戸建てに間借りすることになった女性と、そこに住む男性の話。
家賃はさらに半分、光熱費タダの条件で、「オナニーを見て欲しい、裸を見せて欲しい」という話を持ちかけられます。
個人的には3本のウチでこの作品が一番好きかな。
生々しくも、一線引いた関係が提示されていますし、プレイ自体がちょっと特殊ですし。


「DoLL」はある意味、タイトルのまんま。
教え子が突然押しかけて寝泊りしようとしますが、先生は拒絶。
開けるなと言われた扉を開けて、女性の教え子が見つけたものは…ダッチワイフ。
動揺して、ダッチワイフを人間扱いして受け入れようとするのがアレな感じで面白いですね。


「夏をおぼえる」は生徒と女教師の夏休みの話。
夏休みのある夜に会ってしまい、何だかんだあって先生の家に行くことになったので、2話目が楽しみです。
この展開だと、とりあえずそれしか感想が思い浮かばない。


月刊 アフタヌーン 2008年 09月号 [雑誌]
おすすめ度の平均: 4.0
4 やっぱりムゲニンでしょう!