店長が可愛いキャバクラ漫画。百合もあるでよ ‐ パパイヤ軍団(2)



パパイヤ軍団(2)/青木光恵(Amazon)


キャバクラ・パパイヤのキャバ嬢や黒服の面々によるラブコメ、「パパイヤ軍団」の完結巻が出ましたよ。
うん、ラブコメという認識で間違いない。
夜の新宿歌舞伎町のキャバクラを舞台としながらも、どうみてもポップなラブコメです。

変わり者だらけの明るい漫画

パパイヤのスタッフは、クールビューティーとエッチ大好き浮気性な女の子の百合カップルや、同人命なBL小説書きに、若くてやり手でつかみ所のない黒服、ヘタレな店長と変り種揃い。
業界のルールとして「店内恋愛禁止」があるものの、同じ職場に男女が集まれば恋愛感情も芽生えるさ。
というわけで、黒服の南が店のコに告白されてもルールを守ってフッたり、百合カップルの尻が軽い方であるちえりが相変わらず男の誘いにホイホイのったりします。
パパイヤの女の子が出張ホストにハマって本気で好きになって、ひと悶着あったり。


色んなところで色んなイザコザがあり、夜のお仕事っぽい出来事もありますが、とことん明るいのが良いんですよ。
基本的にドロドロしていなくて、明るい雰囲気どうかとです。
人としてどうかと思うくらい軽くて浮気性なちえりだけは、本当にどうかと思うほどにダメで付き合ってる美果が可哀そうだけども、作品の雰囲気は明るいです。悲壮感はあまりないかな。
この明るいポップさが青木先生の魅力だと思います。


パパイヤというキャバクラ単位ではなく、そこで働く個人にスポットを当てる形になっているので、夜のお仕事っていう感じが薄いのもあるかなぁ。
キャバクラでの仕事をメインに描くんじゃなくて、個人のプライベートを描いているのが良いんですよ。
指名だ、No.1だ、客がどうだと煩わしくなることもなく、純粋に恋愛面を楽しめます。

一番可愛いのは、店長

浮気しまくりなちえりを叱る、年下の美果は一途で良いですし、ケンカして穏やかでない心中から選んだ行動は百合として良いものでした。
表紙も当初の話もこの2人なので、当然のように美果とちえりの百合を目当てに読み始めたものです。
でも、この漫画で一番可愛いのはどう考えても店長。


店長の一条一がヘタレだけど嫁にしたい男なんだ、これが。
途中からパパイヤに入った杏子にホレて、アタックの末に付き合うことになります。
杏子がまたキレイでお近づきになりたいお姉さまタイプなのです。で、腐女子さん。
デートしてラブラブだけど、当然のように原稿で修羅場に入って突然音信不通、ベタ惚れで慌てる店長が可愛い。
その騒動も乗り越えて、おたくだと知ってた時からイベントの日に弁当を作ったりしてたけど、杏子の負担が減るようにさらに尽くすホレっぷりが…!
重い?キモイ?
でも、男としては店長を支持したい。うん。
こりゃ彼女にも受け認定されるのも当然です。
南×店長の、黒服攻×年上店長受はガチ。



連載は、みんなの関係はこれからというところで終わっており、もうちょっと読みたいなぁと思ってました。
そしたら、単行本では「その後のパパイヤ」が8P描き下ろし!これは嬉しい。
年月が経っても相変わらずで、ちゃんとそれなりに幸せでニヤけます。
こういうその後の幸せは凄く読みたいもので、だから同人誌でもそういう本を探し求めるんですが、単行本の描き下ろしであると凄く充実感がありますね。
存分に楽しめた、好きな漫画です。

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青木光恵先生公式サイト


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